ケース4:バス停で割り込みをするおじいさんおばあさん
バス停でバスを待っていると、ものすごい確率でおじいさんおばあさんが割り込んでくる。曲がった腰の目線の先は地面であるはずなのに、軽やかに前の人を頭突きしながら狙いを定めて席を陣取る。軽やかだ。
「そんなに慌てなくてもあなたの席は譲りますから」
と言おうと思ったが、なぜかその一言が言えなかった。なぜだ。
ケース5:車間距離ツメツメドライバー
車を運転しているとき、ふとルームミラーを除くと驚くほど後続車が接近している時がある。こわい。普通道のみならず、高速道路でも頻繁に遭遇する。まじでこわい。
とある日、一台の後続車に(感覚的に)背後1メートルくらいまでピッタリとつけられた。幸い、そこは開けた道で車もまばらだったので、我慢できなくなった私は途中でスピードを落とし車を止めた。
「キキキーッ!」
慌てたようにブレーキをかける後ろの車。車を降りた私は、
「ほら、事故になりかけるでしょう。危ないので車間距離は十分に取ってくださいね」
と注意した。あれほどアグレッシブな運転をしていた人とは思えないほど、へりくだる様が奇妙だった。