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(2)NHK大河ドラマ「真田丸」の撮影現場に突入してみた

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戦は渋谷NHKスタジオで起きていた

殺陣シーン(動画では3:53~)の撮影が始まる為スタジオ内に移動。前室から続く重厚な扉を開けると、なんと家が建っていました。別に寝ぼけているわけではありません。もちろん家がまるまる建造されているわけではないのですが、庭もあるし、一部瓦屋根もあるしでここに住めと言われたら住めるクオリティです。

本番前ではインタビューで仰っていたように、中川氏が監督さんと堺雅人さんと相談しながら立ち回りを作り上げていきます。堺さんは過去にもNHK大河ドラマ「新選組!(2013年)」などにも出演されて経験も豊富なため、「こういう動きはどうですか?」と積極的に中川氏へ提案している姿が印象的でした。

そして「本番、よーい」の掛け声が響き渡ったその瞬間、スタジオ内の空気が変わります。一瞬で戦国時代へタイムスリップです。本番の間はくしゃみ・咳はもちろん床鳴りも許されないので、ほとんど息を止めて撮影を見守っていました。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/06/sanada2_4.jpg
このシーンでは赤丸のふすまの奥に隠れて見学しています(出典:「真田丸」オフィシャルサイト

家臣たちが信繁に襲い掛かるシーンでは、若駒の皆さんのプロのこだわりが。それは、切られて倒れる時になるべく顔が映らないよう倒れるということ。今回は顔を覆うマスクのようなものがあるのでそれほど分からないとは思いますが、顔がばっちり映ってしまうと今後切られ役として出演出来なくなるからだそうです。切られている迫力を表現しつつ顔が映らないように自然に倒れる、しかも撮り直しの度に同じ動作を繰り返します。プロのお仕事を間近で見学させて頂き改めて「切られ役」のすごさを実感しました。

役者さんのすごさはもちろん、NHKのスタッフさんの活躍も拝見することが出来ました。

大道具さんは、本番以外、後のシーンに備えて撮影していないシーンのセットを改造していました。壁がないところに壁を取り付けたり、蔵の門のようなものを設置したりと、中川氏や堺さんが話し合っている間に目まぐるしく様相が変わっていきます。

小道具さんは、蔵のほこりっぽさを再現するための道具(ハンドルを回すと升のような入れ物からいい感じに土埃が出る)を取り出し、長櫃ながびつに吹きかけていました。すると年数を経た蔵が一瞬で再現されます。世の中に掃除する道具は数あれど、家具を汚すための道具があるとは夢にも思いませんでした。

他にも音声さん、カメラさんなどたくさんのスタッフさんがいらっしゃいましたが、皆さんを見て感じたのはその士気の高さ。長時間にわたる撮影でも、皆さん和気あいあいとした印象でした。そんな光景をみて、とある青春を思い出しました。高校の文化祭です。皆さん、「真田丸」のスタッフTシャツ(中川氏も道着の下に着用しています)を着ていたのですが、おそろいのTシャツを着て一丸となって劇を作り上げていく姿は、まさに高校の文化祭のような活気にあふれた光景でした。

本当に貴重な体験をさせて頂きありがとうございました!

次回予告



出典:若駒プロ

次回は、『戦国時代からなかなか帰ってこられなかった私。いつ何時刺客に襲われても良いように殺陣教室に参加してみた』をお届けします! お楽しみに!

<取材協力>
NHK広報局広報部 様
株式会社若駒プロ 様

第3回はこちら
いつ戦が起きても良いようにタテ教室に参加してみた

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