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『封神演義』の名言から学ぶTrustとBelieveの違い【連載】トイアンナの超人気マンガ英語塾

トイアンナ トイアンナ


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信用ではなく、信頼

中国全土で殷を亡ぼすために戦いが始まったころ、仙人界でもまた殷を亡ぼさせまいとする仙人との大戦が始まっていました。太公望サイドにいた楊戩ようぜんは敵国へのスパイ潜入に成功したはずが連絡が途絶え・・・楊戩を危ぶむ声が上がる中で彼を信じる太公望とのやりとりです。

「楊戩を信用しておるのだな、太公望」
「信頼じゃよ、公主」

引用:藤崎竜(1996年)『封神演義』 集英社

※いくらイケメン美女に改変されても原作の仙人たちは年寄りなので、話し方がじじむさいです。

その英語が、こちら。

“You seems to believe Erlang Shen, don’t you?”
“It’s not believing, but trust, princess”

★英語のポイント

封神演義ファンのみんな~~! 楊戩は英語で Erlang Shen ですってよ! という雑学系英単語はおいておいて・・・。このやりとりには日本語でも差をつけるのが難しい「信用」と「信頼」について触れられていましたので、まずはここをカバーしましょう。

○ believe / trust(信用・信頼)
まず日本語の「信用」は所説ありますが主に過去の実績を信じることです。「経歴を信用する(過去)」とは言いますが、「信用して次のプロジェクトを任せよう(未来)」とはなかなか言わないかと思います。
それに対して「信頼」は信用を積み重ねた結果、将来能力を発揮するだろうという一任することです。

英語の Believe / Trust は解釈が少し異なります。まずBelieveは「相手の言動を信じる」こと。よくネイティブが使う “I believe in God” は「神の言葉や行いを信じる」という意味に近くなります。
それに対して Trustは「相手のやりかたを信じる」というもの。こちらは日本語の「信頼」と似ています。

I believe you to pay back the money by tomorrow.(明日までに君がお金を返すと「信用」するよ)という言葉は、相手の約束事を信じているからbelieveになります。ここで trust を使うと、お金を返さない相手すら肯定しなくてはいけなくなるのです。

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