小野 なるほど。では、なぜ数あるWeb系の会社の中からカヤックを?
かっぴー まず、大企業が合わないなと思ったんです。あと、クリエイティブ・ブティックがいいなと。また、出来るだけ新しいものに挑戦できて、ネットに強いけどネットだけじゃない。そして『誰か1人有名な人の会社じゃない』っていうことですね。それから友達5人くらいに、何も言わずに「俺ってどこの会社にいそう?」って聞いたら、5人中2人がカヤックって言ったんですよ。それで決めましたね。
小野 1年半で独立しようと思ったきっかけは?
かっぴー 池田エライザちゃんにファンって言われたから・・・っていうのは冗談で、連載が増えてきた事が大きかったです。単発の仕事は勘定に入れずに、連載だけで計算して。単発の仕事はラッキーなボーナスだと思ってやってます。
小野 確固たる自信を持てた瞬間とか、「コレだ!」みたいのはあったんですか?
かっぴー ・・・やっぱりエライザちゃんですかね(笑)。
かっぴー流の漫画の描き方
小野 漫画のインスピレーションはどういうところから生まれますか?
かっぴー インスピレーションっていうか全て実体験なんですよ。「こいつ痛いな!」みたいなキャラクターがたくさん登場しますけど、ほとんど自分の事ですからね(笑)。頭の中にSNSポリスとかおしゃ子が居て「あー、これ怒られるな」って思った事をEvernoteに残しておくんです。それを組み合わせて漫画にしています。だから基本、字コンテ。ネームも、まず文字とフレームから。残った時間で絵を描く感じです。
小野 1話につきどれ位時間って掛かっているんですか?
かっぴー まちまちですけど最短で8時間くらいです。
小野 毎週50ページ書かれてるってブログに書かれていましたけど・・・
かっぴー 全然書いてますね。むしろ少なくて50ページくらいです。泣きそう。
小野 女性目線の作品も多く描いてらっしゃいますが、あれも実体験ですか?
かっぴー そうです。『おしゃ家ソムリエ!おしゃ子!』も僕の実体験が基になってます。ティッシュにケース付けちゃってるのは自分の話だし。女性の友達が多いので、普通に女子会とか参加したりもします。そこで女性のエグいネタも仕入れたり(笑)。