英語はある一定レベルから「教養」になる
英語を学び始めた段階では「I が私、you があなた・・・」と、暗記ゲームのように基礎単語を学ぶ必要があります。「動詞へ-edをつけると、過去のことになるのね。 play が played になるように」といったものも、まだ暗記の範囲。
しかしある程度単語と文法をマスターしたら、そこからは「教養」の分野。英語圏の文化的背景も学びながら、どういう英語が使われているかを知る必要があります。「一寸の虫にも五分の魂」と考えたり、「生類憐みの令」など時代によっては動物を人間より丁重に扱ったりしてきた日本の歴史にとって、神が人間に他の動物を支配する権利を与えた・・・なんて言われてもピンとこないもの。しかし英米ではそれが中世までまかり通ってきた背景を踏まえて英語を学ぶと、理解がぐっと深まります。
そういう意味で漫画『寄生獣』は日本でも英米のように「人間中心に世界が回り始めている」ことへ警笛を鳴らしてくれた傑作といえます。漫画本編をご覧いただくと、さらに深い論点を見い出すことができるはず。ぜひ、とっつきやすいアニメや映画からでもご覧いただければと思います。
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