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それは愛か、自己満か【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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深夜のリビング。脳内に流れる、かあさんのうた。

♪かあさんが~よなべ~をして

もっとも、私が作っているのは手袋ではなく、幼稚園用のバッグなのだが。

先日、保育園からの不合格通知が予想通り届き、息子は4月から幼稚園に通うことが正式に決定した。何度も園庭開放に行って、馴染んでいる幼稚園でもあるので、彼は彼なりに嬉しそうだ。親の都合はさておき、それこそが一番。これでいいのだ。そう、これでよかったのだ。

しかし、そんな安堵感にぼんやりと包まれていたら、もう2月も後半。よく考えると(よく考えなくてもか!)もう1か月半で入園式。先日、入園説明会に行ってきたところだ。

1時間半に及んだ説明会。その半分以上の時間を割いて説明されたのは、これから入園までに用意しなくてはいけないグッズについてであった。

・お弁当袋
・コップ入れ
・ランチョンマット
・着替え入れ
・製作物などをいれるバッグ
・靴用バッグ

計6点。びっくりぽん

人には、得意不得意がある。もし私にもう少し裁縫の能力があったなら(いや、単に努力不足なのかもしれないが)どんなに素敵だっただろう。そうしたらきっと手作りしていたはず。縫えて雑巾、できてボタン付け。そんな私に何ができるというのか。もちろん、園によってこれらは異なるのだろうが、それにしてもこんなに作らなくてはいけないものがあるとは。周りのお母様方が、参考例として展示されているバッグを手に取り、写真を撮る中で、私はひとり震えた。

さあ、どうする。

ひとまず私は、まわりの様子を窺った。
「どうしよう~。ネットで頼んじゃおうかなあ」
・・・なるほど。手作りしなくても大丈夫なのか。
「明日あたり、生地探しに〇ザワヤ行ってみようかな~」
・・・ああ! あの、大手手芸用品店! 作ってもらうこともできるらしいね。
「バッグ、前に作った時は4時間くらいでなんとかなったよ」
・・・いた、経験者! さてはお兄ちゃんかお姉ちゃんが在園中か。

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