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脱・スマホ宣言【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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「ママみて! でんわやめて!」
先日、いつものようにまったりとした午後の時間を過ごしていた時のことだ。息子の一言に、予期せず名指しで怒られたような感じがした。うわっ、私いま、何していたんだろう、と焦った。

息子はその時、最近ハマっているパズルを一人でやっていた。何十ピースもあって、親の私がやっても結構時間がかかる。それを一人でようやく完成させて、たぶん、褒めてもらいたかったんだろう。でもその時私は携帯電話で、別に見ても見なくてもいいような芸能ニュースとかを見ていた、と思う。(思う、というのは、実際記憶にないくらいどうでもいいことだったのだ)随分長いこと黙々と取り組んでいるのをいいことに完全に放置し、彼が手元でどんなふうにパズルを組み立てていったのか全く見ていなかった。慌てて「ごめんごめん、すご~い、ひとりで作ったのね、頑張ったね~」と、大げさなほどのリアクションをとって、笑顔を見せてみたけれど、「心から褒めていないの、全部お見通しだよ」とでも言っているような彼の眼差しに、逆に動揺してしまった。

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