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(後編)21世紀のマルチリンガル育成術【連載】魁!育男(イクメン)塾

武田高建 武田高建


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前回の続きで「武田式マルチリンガル育成術」の実践編。今回は3つの鉄則を伝授したいと思います。

1. その国の空気を吸え!

その国の空気を吸うだけで言葉が出来る様になる訳ではありません。それでも、やっぱり一番の近道はその国の空気を吸う事なんです。習得したい言語の国の空気を吸いに行く! 住んで吸い続ける! これが一番です。なので本気度がマックスだったら、もう移住しちゃいましょう。

でも現実的に移住は無理だ → それなら旅行に行く! 旅は形には残らないけど心に残ります。特に観光ツアーやホテルだけじゃなく、現地の人と関わり合いの持てる旅がお勧め。

旅費や時間が無いから無理だ → その国の友達を招待する!

習得したい言語の国に友達がいない → Air B&Bやカウチなどで友達を作る!!! 現在、SNSで幾らでも繋がれる時代です。

他にも、インターナショナルスクールや週末などに催されるカルチャー教室など、とにかくその国の空気を吸う(もしくは空気っぽいのを吸う)環境を用意しましょう。正直、知識としての語学なら空気を吸わなくてもある程度出来るのですが、今後を考えると感覚としての語学こそ大事になってくるので、その国の空気を吸える環境を出来る限り準備するべし。

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2. 鉄は熱いうちに叩け!

よく言われる「臨界期説」です。言語習得には臨界期があるから、それ以前にするべしという話。

  • 小学校低学年までは母国語として習得出来る
  • 小学校高学年には母国語が選択される
  • 中学校以降を過ぎると母国語の入れ替えは出来ない

母国語として言語を使えるようにするには、10歳位までに習得することが重要です。現に20代後半から英国に住んでいますが、英語はまだまだカタカナ英語。一方、子供達は母国語として使っています。え!? 馬鹿だからって・・・。それは認めますが、ここでは子供の頭と大人の頭は違うという事で理解して頂けたら幸いです。

なのでバイリンガルに育てようとするなら、時期を意識するのが大切。特に幼少期は読み書きよりも会話。読み書きは、後にある程度訓練出来ますが、発音や聞き取りは圧倒的に幼少期の脳みそが有利。

「へ! 何だ、じゃぁ俺は子供に勝てないのか。ちくしょー」と思ったオッサン(俺)も諦めずに頑張りましょう。30歳を越えてから海を渡っても言語をある程度習得している人なんて大勢います。大人は子供にはない経験や理解力などの武器もあるので大丈夫です。ただ、やるなら早目に越した事はないし、母国語レベルは老ければ老けるほど難しいよっていうだけです。

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3. 頑張るのではなく、楽しむ

これは『魁!イクメン塾』の基本ですが、語学はより一層楽しむ事を重視。子供達は、僕が言語を勉強させようとしている意図を知らずに楽しんでいます。

我が家では、YouTubeでポケモンを日本語で、妻が韓国人なので韓国のテレビアニメであるロボカーポリーを韓国語で観ています。他にも、YouTubeで日本語や韓国語の歌のカラオケをしたり、日本や韓国のTV番組を観たりしてます。語学勉強に、YouTubeはもってこいです!!!

他にもSkypeでおじいちゃんおばあちゃんと話したり、本やマンガを読んだり、寝る前には日本語や韓国語で昔話をしたり、『これは日本語・韓国語で何と言うでしょうか?』クイズを出したり、習字をしたりと、楽しんで日本語や韓国語に触れさせる様にしています。 

鉄則②でも触れたように、聞く話すを重視し勉強をさせるのではなく、さりげなく楽しい遊びの中に言語を絡ませていくという感じが小さい子には良いでしょう。 

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以上3つの鉄則でした。

様々な国の言葉を話せる、聞ける、読める、書ける、って素晴らしい。でも、その言葉を通してその国や文化を理解できるって事こそ本当に素晴らしい。もし子供がバイリンガルに育ったら、その言語能力が出世する道具や金を稼ぐ資格になれば良い。こんな世界だからこそ、異なる国と国を繋ぐ架け橋になってくれれば尚更良いと思うのです。

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