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(前編)21世紀のマルチリンガル育成術【連載】魁!育男(イクメン)塾

武田高建 武田高建


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英語が楽しくないという人は、英語について真面目に考えすぎです。英語を身につけるには、少し不真面目なくらいでちょうどいい。by 安河内哲也 (カリスマ英語講師)

マルチリンガルの需要

最近、幼児の英会話スクールが人気らしい。習い事ランキングなどでも、老舗の「書道」や「空手」などよりも遥かに人気らしい。曰く、小さい時の方が吸収力が良い。グローバル化に備えて今のうちに。という事らしい。

英国に来て4年半。知人から、「どうしたらバイリンガルに育てられるの?」「子供は何語話すの?」などマルチリンガル子育てに関する質問がチョクチョクある。そこで今回は「魁!マルチリンガル育成術」をシェアしたい。

まずはじめに英国には5、6ヶ国語出来る人も最低賃金労働してたり職を得れずに困っているという現実があります。反対に英語が出来ないのに滅茶苦茶稼いでいる人もいます。英国では決して多言語が話せるからといって驚きません。うちの末っ子の様に5歳で3ヶ国語操るのも珍しくないです。

もう一つ、英語が下手だけど楽しく会話してる人もいれば英語が上手でも会話がつまらない人もいる。つまり「言葉」ってコミュニケーションツールの一つなんです。

何が言いたいのかというと、まずバイリンガルとかに育てるかどうかよりコミュニケーションで最も重要である、語る人の「中身」や相手の話を理解しようとする「開かれた心」を育てるほうが大切と言いたいのです。

沢山の言葉が話せるだけのマルチリンガルには、残念ながら大きな需要はあまりありませんし、今後は更になくなるでしょう。

マルチリンガルの未来

更に、子供が大人になる頃にはドラゴンボールのスカウターみたいので同時翻訳や通訳出来るようになっているでしょう。今でもネットに繋げればある程度の事は翻訳出来ますし、精度も上がってきています。言語の通訳翻訳面でのITは急速に発展しています。だから今の大人世代が感じるほどマルチリンガルの強みってなくなっていると思います。今か、もうちょい先がピークになるでしょう。(勿論、計算機があるからと言って計算能力が必要なくなってる訳じゃない様に不要という事ではありません)

むしろ機械やロボットじゃちょっと難しい「笑顔が素敵」とか「空気読める」などの需要が高くなってると思います。

マルチリンガルであると同時にマルチカルチュアルへ

素敵な笑顔を崩してまでマルチリンガルに育てる必要はありません。親が厳しくて家では英語しか使ってはダメだったため話すのが嫌いになった、などというのは残念な例ですね。何の為の言葉だよって話です。言葉ってコミュニケーションのツールですから。

さらに言えば、ただ言葉を知っているだけのマルチリンガルは、機械やロボットに代用可能かも知れませんが、その言葉を通してその国の文化を知っているというのは大きな強みになるでしょう。つまりマルチリンガルでありつつマルチカルチュアルになるという事です。

実際、海外のビジネス現場ではかなり働き方が違うので「言葉」だけでなく「文化」を含めて双方のコミュニケーションを取れるのは大きな強みになります。

それを踏まえて(後編)では「魁!マルチリンガル育成術」の3つの鉄則を紹介させて頂きたいと思います。

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