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夜は更けて、場は若者溢れる都心部。
「いやぁ、仕事終わりにはジンが美味しいねえ」
相席居酒屋に入る勇気を貰うため、典型的な人見知りの私はスピリッツをあおりました。一緒に行く女子は明日も仕事なのでノンアルで不安げに私を見つめています。そうそうお伝えし忘れていましたが、この潜入は月曜日に実施されています。月曜日の21時なんて、普通は飲んでないよね? きっと相席居酒屋はスッカスカの閑古鳥よね?
「あっ残念~~今日は誰もいないからまた来ようか~」と逃げ出す言い訳までバッチリ準備して店内を覗くと、
満席やんけ。
気持ちは歯医者に来た子ども。今すぐ排水溝が溢れて店舗閉鎖しないかな、と理不尽な呪いをかけながら、足を踏み入れました。