あ、そういうのに当たっちゃいますか
カンパーイ! って、いま仕事終わったの!? 遅くない?
予想通り。
私たちアパレル系の仕事を受注するゴリゴリ外資系企業で働いてて、閉店時間が遅いんですよ~
外資であることを最初から話してドン引きされるのだけは嫌だ! ギリギリウソではない経歴でカバーします。
そうなんだ。・・・・・・・・・・・・
え、沈黙? そこから掘り下げることもなく? 隣の男性もフォローなし? こ、これは間違いない。合コン慣れすらしていない、盛り上げが苦手な男性陣だーッ!
沈黙に耐えかねた私が話題を振ります。
え、えっと、お2人は同じ会社なんですか?
会社は違うんだけど、同じテニスサークルに通ってるんだよね。
そうなんですね! 結構ご一緒に飲まれるんですか?
いや、そういうわけでもないですね。・・・・・・・・・・・・
圧倒的、沈黙。
目の前には食べかけのご飯。取り皿もないため、ご飯を取り分けて時間をつぶすこともできません。開始5分、私の頭には「ヤバイ」の3文字がぐるぐる流れました。
これはイシューだ。ビジネスであれば危機的な状態だ。何とかしなければ。ソリューションは何だ。とりあえず、女性から話を振り続けるしかあるまい。こう決心した私は、怒涛の勢いで質問を始めました。