• MV_1120x330
  • MV_1120x330

おっさんレンタル、涙無しには聞けない顧客事情【連載】外資系OLの大人社会科見学

トイアンナ トイアンナ


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おっさんは命の恩人

予想をはるかに超える重みのある答えに、しばし沈黙しました。聞けば、病気で闘っていらっしゃる方にはお若い女性もかなりいらっしゃるようです。そうすると「一生に一度くらい、彼氏が欲しかったなあ」と思う。そこで、でも若い男の子をレンタルするほど“図々しくなれない”。そこで包容力のある「おっさん」を選ぶ―――。

さみしい人妻や、港区リッチおばさま需要ばかり想像していた自分が情けない。この世には「異性と手を繋いでみたかった」「病室デートに付き合ってくれる人が欲しかった」と思いながら今も闘う方がいらっしゃるのです。

レンタルされるおっさんも時給はたった千円。正直、高くはありません。しかしそこで希望者を断らず、命に寄り添う。おっさんレンタルは、とても崇高な仕事でした。

終末医療では「気持ちの強さ」も延命の大きな要素と聞きます。「もうだめだ」と思っていれば寿命は縮まりますし、「あと半年と言われても精一杯生きよう」と思う人は余命宣告を超えられる方もいるのだとか。そう思うと、生きる希望を与えてくれるおっさんたちは命の恩人かもしれません。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP