なんか、気持ちいいかもしれない・・・
ここまで気分よく話をさせてくれる人には、あまり出会ったことがありませんでした。「なるほど、この人があれほどモテる理由は『聞くことのプロ』だったからなのか・・・これは誰でも惚れるなあ」と、モテ男の魅力にはまりかけた所で、モテ男は美味しいお酒があると言って『ロングアイランド2つ』とお店の人に言いました。明かりに照らされてキラキラと輝くそれは、すでに回っている酔いと相まって宝石のように見えました。
初対面のロングアイランドを一口飲んだ瞬間、『こ、これはジュースか!?』と思うほどの飲みやすさと、モテ男が醸し出す安全でとても紳士的な雰囲気に安心しきったことで、ごくごくと一気に飲み干してしまいました。バカでした。今なら分かります。バカでした。
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こ、これめっちゃおいしいじゃないですかあ~。
美味しいよね。わりと有名なんだけど知らなかった?
し、しりませんでしたあ。こ、これはええな・・・。ねむいですね、なんか。ねたい。
・・・誘ってる?
あ!! いやそういうわけじゃ・・・ないです・・・ごめんなさい・・・かえります・・・・このままだとちょっとやばいので・・・・。
酔ってるね~。はるのんから誘ってくる新しいパターンを待ってたんだけど、もう少しだったな(笑)よければ来週も飲もうよ。
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結果:引き分け(?)
まさかそんな挑戦者が現れるとは思っていませんでした。自分から誘っているような発言をしておいて「勝った」などとは言えないので、引き分けという結果にしました。モテ男が言うように、あと5分一緒にいたら私はかなり危険でした。ロングアイランドの脅威は半端ないです。でもあの美味しさを求めて、また飲んでしまうんだろうなと思う自分のバカさ加減に呆れます。
後日、いつものように先輩と報告会という名の飲み会を開催しました。