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「普通の人との出会いがない」売れ残る女子を斬る【連載】外資系OLの上から恋愛斬り

トイアンナ トイアンナ


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突然ですが、婚活で一番売れ残る女性って、どんな人だと思いますか?

・ブサイクな人
・愛想が悪い人
・性格が悪い人

答えは全てハズレです。

私は今まで結構な回数、婚活イベントへ参加してきました。初めては23歳のとき。当時婚約していた男性を寝取られ、結婚の夢がアウェーになっていました。

涙に暮れてウイスキーを空けながら、クリックしたのは婚活パーティ。婚活において女性は1に年齢、2に年齢、3、4が外見、5が性格くらいで査定されると評判です。しかし事実は違いました。Over40歳でも何でも、モテる人はべらぼうにモテました。逆に25歳独身、東京都育ち、女子大卒という高物件が、ひとりぽつんと帰る姿を見送ったものです。

これはいったい? 私は途中から男性と話すのをやめて、女子の挙動に興味を持ち始めました。すると、共通のワードが引き出されてきたのです。

「普通の人でいいんですけど・・・・・・出会いが無いんですよ。」

普通の人って、誰だよ。

トイアンナリポーターは、男を捕まえるのをやめて会場でひっかけた居残り女子と飲むことにしました。

「普通の人」は「周りが普通だと思う男」

「普通の人」ってたとえばどんな人でしょう? 私が想像する普通の人は実刑を食らったことがない、DVをしない、お金をせびらないとかいうレベルでしか思い起こせないのですが、これは私のスタンダード・オブ・メンがひどすぎるからに違いありません。

私はてっきり、彼女に数杯飲ませたら「普通の男」像が酔った勢いで出てくるものだと思っていました。しかし予想を裏切り、彼女の口からは一切具体例が出てきません。いっそ「好みなんて判らないから、普通の男って言ってみた」ならまだ判りますが、そうでもなさそう。1時間粘って、ようやく出てきたキーワードはこれでした。

「友達に見せても変なことを言われないような、人ならいいかなって」

そう、婚活という『わだす結婚したいっす! 男! 男を寄こぜェェ』みたいなイベントに来るほどの結婚願望があるにも関わらず、売れ残る彼女が男性へ求めるのは「友達がとやかく言わない人」なのでした。

これじゃ、まだ「男は年収! あと親の資産! 港区在住で!」って言ってる女のほうが、自分で相手を決めてるだけマシだよ・・・・・・?

世間が言う「普通の男」だとハイスペ狙いに

世間様の求める「普通の男」がいかにハイスペ上位男子なのかはすでに言い尽くされている感もありますが、判りやすいので年収の話をします。女性の約7割は年収400万円以上の男性を結婚相手に希望します。が、結婚適齢期の25歳から35歳男性でこれくらい稼いでいる人は23%しかいません。年収5000万を望んだり、ゼロでもいいと思ったりするひともいるでしょう。

しかし、ざっくり切ると「あなたの周りの女子」は年収400万を想定する可能性が高いのです。ということは「周囲の人がとやかく言わない人」を結婚相手に求めると年収400万以上の男子、すなわちハイスペ男子を狙うハメになります。

この問題はとくに高学歴女子に起こりがちです。高学歴女子の場合、同級生の男子が次々に一流企業へ就職していきます。中には初年俸で600万を超えることもあるでしょう。そういったケースを見ていると「普通」の基準が上がってしまいます。

また、高学歴女子の場合は女子も総合職へと就職し、同じようにバリバリ稼いでいます。そうなると女子会で「私が年収いま600万だから、まあ相手も同じくらいほしいよね」と発言する女子にうなづいているだけで、ハイスペ男子狙いになってしまうのです。

「結婚したい」のに「なぜできないか判らない」

なぜこういう女子が「男は年収!」女子より危ないのかというと、いざ婚活がうまく行かないときに原因を自分で見出せないからです。そもそもハイスペ狙いの女子は、万が一婚活で転びそうになっても「じゃあ基準を下げようか」と考えることができます。自分がハイスコア狙いなことを知っているからです。

しかし「普通の人でいい」女子は、婚活がうまくいかない理由を分析できません。「普通の人でいいのに、何で?」とうろたえるのです。その上、「普通の人をバリバリ探しに行くぞ!」といった旅にも出ないので、ずっと婚活パーティで待つだけの人になります。婚活パーティでまで受身って、何しに来たんだよ!

原因が見つからない女子は、そのまま「(周囲の人が“普通の人”って言うような男性との)出会いがないから・・・・・・」と、戦線を離脱します。

“普通の人”はどこにいるの?

では、こういう女子はどうすべきなのでしょうか? まず、あまり集団での婚活に向いていないタイプかもしれないので、無理してパーティに行くことはないと思います。1対1のお見合いサービスで、時間をかけて相手と向き合えるなら、まだ楽しめるかもしれませんが。

それよりも、1度職場の人に目を向けてみることをおすすめします。なぜ職場かというと、職場はあなたが“普通の暮らし”をしている場所であり、そこにいる男性はまさしく「あなたの世界の普通の人」だからです。よくわからないフツウに振り回されないで、目の前の普通と向き合ってみるのって、どうでしょうか?

出典:山田昌弘「若者の将来設計における『子育てリスク』意識の研究」総括研究報告書

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