え、この人真面目に話聞いてくれるだけで全然誘ってくる雰囲気出してこないんですけど・・・先輩、間違えて違う人紹介しちゃったのかなと本気で考えました。ワンチャン戦士ではなく、真のモテ男なんじゃないんだろうか。先輩、ミスしてくれてありがとうと心の中で思いながら、3杯目のお酒を頼みました。
私は濱田氏にすっかり気を許し、お酒も回ってきたので普段胸に秘めている思いをべらべらと話してしまいました。
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だってさあ、持ち帰られるってことは「私は二番手でOK!」って認めちゃってるってことでしょう? 自分の価値を今以上に下げちゃう勇気なんてないよ~~~。ただでさえ自分に自信なんてないんだからさ。
飲み過ぎじゃない、大丈夫?(笑)。だから、それは根本的に間違ってるって。はるのんちゃんはそういう価値観なのかもしれないけど、世の中には色々な人がいるから。ていうかはるのんちゃんみたいな考えの方が、珍しいタイプかもしれないよ?
え~そうなの? 全然分かんないな~。ここまで言ってもらって分からないってことは、相当バカだってことなのかなあ。辛い。
うーん。変わりたいの?
変わりたいっていうか・・・うーん。(6杯目)
分かんないんなら、俺と付き合う?
うーん。・・・え? えええええ!?
付き合う前提なら誘ってもいいんだよね? そのままのはるのんちゃんでいいから。
・・・
5分あげるから考えてくれない?
~~~~~~~~~~~~~20分後~~~~~~~~~~~~~
うーん・・・やっぱり・・・うち家厳しいんです・・・た、たくしーで・・・帰・・・帰ります・・・
はい、今度は勝つから覚悟してね(笑)。
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結果:(なんとか)はるのんWIN
気が付けば午前4時。ほぼ徹夜で飲んでいたようで、ふらふらになりながらタクシーに乗りました。やっぱりいつもの社会人とは違ったなあ・・・なんかまた会いたいな・・・あれ好きになっちゃってるのかな・・・と、明るくなりつつある空を窓から眺めながらぼんやり思いました。
なぜ誘った女の子を100%持ち帰ることができるのか、その決定的な秘訣は分かりませんでしたが、持ち帰られる側の気持ちが痛いほど分かりました。ここまで話をちゃんと聞いてくれて、美味しいお酒とご飯を出してもらえればそりゃあ惚れますよね。あれ、私だけですか。
後日、先輩に報告した時こんな会話になりました。