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質問「人間的魅力のない自分は、自分を偽り続けるべきなのでしょうか?」【連載】外資系OLの上から就活塾

トイアンナ トイアンナ


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こんにちは、就活指導のトイアンナです。学生からの就活相談にお応えする本企画の第3段は「自分の盛り方」についてです。
今回はこんなご相談をいただきました。

自分に自信が無く、長所も無い?

自分に自信が無く、長所も無いのでエントリーシートでも面接でも「理想の自分」を演じようとしてしまいその結果落とされ続けています。

もちろん素の自分を出しても容赦なく落とされる位、自分には人間的魅力がなく、人と差別化出来るエピソードも無いからなのですが… しかし、このままありのままの自分とやらを出しても第一志望の業界に受からないのは火を見るより明らかです。 このまま納得のいく形に落ち着く迄自分を偽り続けるべきなのでしょうか? それとも何の取り柄のない「素の自分」を晒して玉砕するべきなのでしょうか?

就活、お疲れ様です。エントリーシートや面接で落ち続けると、自信を保つのが難しくなりますよね。そんな落ち続けている状況でもくじけずに頑張っている投稿者さん、まずその頑張りが長所ではないでしょうか?

さらに「何がいけないんだろう」と自分で考え「理想の自分を演じる自分」を見抜いています。失敗を単なる落ち込みでおわらせず、原因を分析できていることもあなたの長所です。世の中には『理想の自分』と『現実』の境目がわからずに、なぜ落ちるのかも判らないまま路頭に迷う学生も多い中、真摯に自分と向かい合っているのですから、まずはそんな自分を褒めてあげてください。

と、いうわけで投稿者さんはこのページを本日見ることを禁止します。今日はダラダラ寝てください。また明日! 落ち込んでるモードで就活しても負のサイクルにはまるだけです。就活禁止。その他の皆さんは、読み進めてみてください。

さて、よく寝てからすっきりした頭で考えてほしいのですが「素の自分」ってどんな人でしょうか?

「ジョハリの窓」という理論があります。「自分が“これが僕だ”と思うような自分」以外にも「他人から見た自分」や「自分も他人も知らない自分」があるという心理学の理論です。

今ご自身で「何の取りえもない自分」と考えているのは、「自分が見ている自分」に過ぎません。しかも、エントリーシートに落ち続けて自身を失い「何がだめなんだろう」と悲観的な自分で見ている「自分」です。そんな時に長所がぽんぽん浮かんでくる人のほうが少ないでしょう。

とはいえ、「誰にでも長所はあるよ」などとふわっとした言葉でごまかすつもりもありません。自分の長所は普段から気にしていない分、言葉にしづらいものです。
投稿者さんに無いのは
(1)人にわかりやすく長所を伝える言葉 と、
(2)裏付けるエピソード でしょう。
面接官もあなたの深層心理を分析して『君の隠された強みはこれだ!』と発掘できる能力者ではありませんから、あなたが自分の言葉で、長所を説明してあげなければなりません。

では、自分でも見えていない長所を、どう説明するべきでしょうか? 以下は私がオススメする、簡単に長所を分析する2つの方法です。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/06/education-548105_960_720.jpg

長所を簡単に文字にする方法

1. ストレングスファインダーを使う

アメリカの会社が開発した「ストレングスファインダー」というテストを受けると、あなたの強みを5つ抽出してくれます。これは外資系企業でよく使われているツールで、強みに注力することでその人の才能を活かそうとするものです。

『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』

この本は1冊ごとにシリアルナンバーがついており、あなたの強みを分析してくれるサイトへアクセスできます。そのサイトで質問に答えるだけで、5つの強みを抽出してくれます。自分の長所という語りにくい部分を、1,500円程度の本代だけで分析してくれるのでお手軽です。

ただしシリアルナンバーは1名しかつかえません。中古で購入すると「使用済み」のシリアルで受け付けてもらえないことがあるので、新品で購入するよう注意してください。

2. ビッグファイブ理論を使う

もう1つ、心理学で就活に広く採用されているのが「ビッグファイブ理論」です。人間の適正を5分野に分けて適正を審査するもので「外向性」「情緒安定性」「経験への開放性」「勤勉性」「協調性」に分かれます。

企業によってどの強みを重視するかは異なってくるので、あなたが落ち続けているのはもしかすると「協調性」が強みなのに「外向性」を求める会社ばかり受けているからかもしれません。

無料版のテストがあるので、試しに受けてみましょう。

また、友達にお願いして「あなたはどういう人だと思うか」というテーマで受験してもらうといいかもしれません。そうすると「あなたが考える自分の強み」と「周囲が考えるあなたの強み」が全然違っている可能性にも気づけます。もしそうであれば、思い切って「周りが考えるあなたの強み」をアピールするほうへ、方針転換するのも手です。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/06/woman-hand-desk-office.jpg

長所を裏付けるエピソードを3つ用意する

さて、あなたの強みが見えたところで「強みを裏付けるエピソード」を3つ作りましょう。ここで大切なのはエピソードは「ある」「ない」ものではなく「作る」ものだということです。といっても、ない経験を盛れという意味ではありません。経験を今から作るのです。

就活のエピソードというと「世界一周」「ビジネスコンペで優勝」といった壮大な偉業をイメージしてしまいますが、実際はそんなもの必要ありません。会社がほしいのは「あなたが会社でどう強みを生かせるか想像できるエピソード」です。

想像できるエピソードは「協調性」が強みなら対立する友達を仲直りさせた経験になりますし、「外向性」が強みなら知らない人に街頭でアンケート調査を実施した話、と変わってきます。

ここで大切なのはあまり多くの強みをアピールしすぎないこと。人事担当者は忙しいので、あなたの強みを全部覚えることはできません。できる限り「○○の子ね」とラベルを貼ってもらえるような単一イメージを作りましょう。

それでもエピソードに困った方は、(1)すぐできる!あなたがまだ内定が無い理由と簡単すぎる治療法【連載】外資系OLの上から就活塾をご覧ください。

おわりに

以上、いかがでしたでしょうか。長所とは「人より優れていること」ではなく「あなたの中で特筆できる部分」です。この世に個性が全くない人間はいません。自己分析と言っても限界がありますから、思い切って就活で実際に使われている心理学を用いて分析してみてください。

また、この世には就職自体が向いていない人もたくさんいます。だからといってあなたが死ぬわけではありません。フリーランス、起業、出家・・・・・・生きていくだけなら、可能性は無限大です。あなたが「人から羨まれる人生でないと壊れるメンタル」の持ち主でないならば、第3の選択肢を考えるのもありですよ。

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