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祝「天使にラブ・ソングを…」放送!制約の中から光を探すヒントを見つけよう

平野陽子 平野陽子


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日本テレビ「金曜ロードSHOW!」で募集されている「みたい映画リクエスト」の第1弾として、5月15日(金)21:00~22:54に「天使にラブ・ソングを…」の放送が決定!
 1992年公開ながら、歌あり、笑いあり、涙ありと色褪せず、子どもから大人まで楽しめるこの作品。街クリ映画部でも、ワイワイ言いながらリアルタイム視聴をするZoom飲み会を予定しています。

今回は、放送日を一緒に楽しむための、予習コラムです。

「天使にラブ・ソングを…」ってどんな作品?

今から28年前、1992年にアメリカで公開され、約6か月ものロングランヒットになった作品です。当時、「ゴースト/ニューヨークの幻」でアカデミー賞助演女優賞のイメージが強かったウーピー・ゴールドバーグが主演した出世作で、「ハリー・ポッター」シリーズでミネルバ・マクゴナガル先生を演じるマギー・スミスが修道院長として競演しています。


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出典:Amazon

1992年の作品なものの、Twitterでは今でも大人気で、リアルタイムで見ていない世代でも、“聖母に幸あれ(Hail Holy Queen)”に、ちょっと辛いあるある自虐ネタを交えて笑い合う日本語字幕がついている動画は見かけたことがあるかもしれません。(著作権の都合からここでは載せませんが、私は婚活版と自動車メーカーの工場実習版が好きです)

ストーリーを簡単におさらい

主人公のデロリス・ヴァン・カルティエ(ウーピー・ゴールドバーグ)は、ネバダ州リノのナイトクラブの歌手。2人の同僚と共に歌う曲の構成や編曲などもしているがパッとせず、マフィアのボス、ヴィンス(ハーヴェイ・カイテル)の愛人をしていました。
ある日、ヴィンスが部下を始末する現場を目撃し、命を狙われるように。
重要参考人として警察に保護された彼女は、裁判の日まで命を守るため、サウザー警部補(ビル・ナン)の説得により、戒律の厳しい聖キャサリン修道院に尼僧としての生活を余儀なくされます。


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出典:IMBd

左がサウザー警部補、名前的に師匠を殺すヒール感を覚えますが、なかなか男気あるキャラクターです。「スパイダーマン」シリーズのロビーといえばお馴染みかもしれません。

完全に“俗世の人”であり、自由奔放なデロリスは「何でこんなペンギンみたいな服を!」などなど自己主張しますが、命には代えられず受け入れます。修道院長(マギー・スミス)も、拒絶反応を示しますが、修道院の資金難からデロリスを「シスター・メアリー・クラレンス」として受け入れることを決めます。


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出典:IMDb

お互いが生きるために、閉ざされた環境での我慢を受け入れるところから、物語はスタートします。
何となく、ウイルスの感染拡大を防ぐために、世界中で多くの人が我慢している今の状況とも通じるものがあります。

見どころ

聖キャサリン修道院で、「シスター・メアリー・クラレンス」として2か月過ごすことになったデロリスは、もちろんその実情を他のシスターにも話すことができません。
最初は好奇の目を向けられたり、怒られてばかり。小さい頃カトリック系の学校でシスターに叱られたことも想起し、デロリスは苦々しい気持ちを抱えながら修道院生活を始めます。


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出典:IMDb

けれども、そこでメアリー・ロバート(ウェンディ・マッケナ)と、メアリー・パトリック(キャシー・ナジミー)と交流するうちに、この修道院にいる人達もまた、自分に悩みながら「こんな私でもやれることはあるはず」という想いがあることを知り、打ち解けていきます。

全員がド音痴と自覚する聖歌隊に入ったデロリスは、歌手としての経験をいかんなく発揮。歌う楽しさやゴスペル風の編曲を交え、聖歌隊を鍛えていきます。


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出典:IMDb

デロリスはメアリー・ラザラス(メアリー・ウィックス)と指揮者を交代するのですが、2人の間に勝ち負けも序列もありません。メアリー・ラザラスも特にデロリスと仲良くするメンバーとなります。
この年齢も序列もなくフラットに手を取り合う空気が、本作が色褪せさせない魅力の一つだと感じています。

変化を遂げた修道院は街で人気となり、テレビの取材も来るようになりますが、それをきっかけに、マフィアの追っ手がデロリスに迫ります。この先は、ぜひ、ドキドキしながら本編を見ていただけたら嬉しいです。


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出典:IMDb

普遍的な問いにヒントをくれる映画

比較的シリアスな作品では、前半の伏線の回収の巧妙さが語られますが、この作品ではコミカルさも交えて回収していきます。
何よりも、「キューティー・ブロンド」などのアメリカ映画に見られるような「俺が! 私が! 元気にサクセス!」という要素が存在しません。


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出典:IMDb

デロリスは「自分が歌手として成功すること」とは無縁な暗闇の中で、「音楽が好き」という本来の気持ちを「頑張っている仲間と一緒に歌う」という“一筋の光”に注ぎ、結果的に歌う存在としての注目につながります。

今、私たちも制約を受け入れ、一人一人の行動が誰かを助けるものになり、世の中とつながっている自分として、“一筋の光”をどう見つけるのか? という普遍的な問い持つ状況に、しっくりくる映画かもしれません。

ぜひ、多くの人に見ていただけることを願っています。


明日(5月15日)オンラインコミュニティ「街クリ映画部」内で「天使にラブソングを」Zoom飲み会を実施します。このコラムを読んで「みんなで映画を見ながら語り合いたい!」という方は是非ご入会下さい!

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[イラスト]清澤春香

街角のクリエイティブ ロゴ


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