「I love you three thousand.」
に涙したり。
「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」
に笑ったり。
映画はいつも、わたしたちに別の世界を見せてくれますよね。でも、2019年上半期に日本で公開された映画は約500本もあるんです。おまけに、「行こうと思ったら上映が終了してた」という方も多いのでは?
そこで、街クリ映画ライターがおすすめ映画をピックアップ! 「2019年上半期映画ピックアップ10」としてお届けします。DVDの発売情報もあるので、夏休みに家族みんなで、友人とのホームパーティで、映画を楽しむ時の参考にしてください!
<ピックアップ10>
1. 運び屋
2. アベンジャーズ/エンドゲーム
3. キングダム
4. 海獣の子供
5. ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
6. ROMA/ローマ
7. 翔んで埼玉
8. VICE
9. アクアマン
10. マイ・ブックショップ
番外編
1. 運び屋
ブルーレイ&DVD:販売中
まずは、3月に公開されたクリント・イーストウッド監督・主演の「運び屋」から。自身の監督作としては10年ぶりの銀幕復帰。金もなく、家族とも離れてしまった孤独な老人がコカインの運び屋だったという実話を元にしています。
街クリでは宮下さんと加藤さんのコラムを公開しています。
「「運び屋」イーストウッド、死ぬぞ!こんな傑作撮っちゃったら!」
「映画「運び屋」イーストウッド妄想インタビュー ※このインタビューはフィクションです」
クリント・イーストウッド監督自身の人生と重なる主人公の姿は、あくまで抑えめなトーンで描かれる。しかし、気づいたときには大号泣していた。ブラッドリー・クーパーとの師弟共演もよかった。
(金子さん @MondettaYuki)
2. アベンジャーズ/エンドゲーム
デジタル配信:8月7日先行配信
ブルーレイ&DVD:9月4日リリース
ついに「アバター」を抜き、世界歴代興行収入1位を記録した「アベンジャーズ/エンドゲーム」。ここまでに21作品あることから、「最終回から観て話についていける!?」と不安になった方も多いと思います。
感動的なエンディングを迎えた物語を、橋口さんがていねいに解説してくれています。必読。
終わりと、始まりと、永遠の物語「アベンジャーズ/エンドゲーム」
3. キングダム
劇場公開も一部あり
ブルーレイ&DVD:2019年10月頃の見込み
原泰久さんの漫画が原作の「キングダム」。2006年9号から『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載されている人気作、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作品と評価が高かったがゆえに、映画化への不安も大きかったようですが。フタを開けてみれば、興行収入50億円突破というスマッシュヒット。続編への期待も高まっています。
街クリでは金子さんが偏愛あふれるコラムを書いてくれました。
「映画らしさが詰まった意欲作!「キングダム」が見せてくれる夢」
4. 海獣の子供
劇場公開中
ブルーレイ&DVD:2019年12月頃の見込み
映像の美しさとストーリーの難解さが話題となった本作。ジブリアニメで育ったさかかなさんのコラムのほか、本コラムで街クリデビューとなったおかえもんさんが深読みしてくれています。
「原作映画化アニメの金字塔!「海獣の子供」の圧倒的世界感はどう生まれたのか」
「【前篇】大切なことは言葉にならない。それなら僕が言葉にしてみよう ~深読み「海獣の子供」~」
「【後篇】「かいじゅう」と「23」と「羊」をめぐる冒険~深読み「海獣の子供」~」
5. ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん
劇場公開中
ゲームブログがドラマ化され、さらに映画化も。しかもそのオファーがゲームの中で行われた!?という道のりもドラマチックですよね。「いつか息子とゲームがしたい」と願うパパの想いを綴ったみる兄さんのコラムには、涙を誘われます。
リアルな体験には敵わないなと思った。家族と上手くいっていないとき、どうしてもギスギスしたまま過ごすことがあるけれど、こうして知恵をだして歩み寄って家族の形をつくっていけるといいなと思った。今度釣りでも誘ってみるかな…。
(ダニエルさん @DanyL_robamimi)
6. ROMA/ローマ
Netflixでの配信作品であるにも関わらず、2019年のアカデミー賞で最多10部門にノミネートされ、監督賞、外国語映画賞、撮影賞を受賞しました。オスカーの発表を受け、劇場公開する館も。金子さんが書いてくれた「棒」を振り回すおバカさんことフェルミンには、平野さんから「虫唾が走る!カス男で賞」が贈られました。
「悲しみを分けあい家族になる。愛の物語「ROMA/ローマ」」
7. 翔んで埼玉
ブルーレイ&DVD:2019年9月11日リリース
魔夜峰央(まやみねお) さん原作の人気漫画が、愛と爆笑の“埼玉ディス”映画に。昭和57年の作とあって当時の時事ネタも取り込まれています。主演の二階堂ふみさんとGACKTさんの振り切った演技に笑いが止まりませんでした。
出典:映画.com
8. VICE
ブルーレイ&DVD:2019年10月頃の見込み
アメリカ史上最も権力を持った副大統領と呼ばれるディック・チェイニー。ジョージ・W・ブッシュ政権でアメリカをイラク戦争へと導いた人物といわれています。
チェイニーを演じるのはクリスチャン・ベール。役になりきる肉体改造に定評がありますが、今作でも体重を20キロ増量。ブッシュ役のサム・ロックウェルと合わせて「似すぎ!」と感じる圧巻の演技です。権力に取りつかれた悪人なのか愛嬌あふれるおじさんなのか。橋口さんのコラムが参考になりますよ。
「笑えて、楽しくて、背筋が凍るほど恐ろしいアカデミー受賞作「バイス」」
9. アクアマン
ブルーレイ&DVD:2019年7月3日リリース
「ジャスティス・リーグ」にも参戦したアクアマンが主役のアクション大作。「ワイルド・スピード SKY MISSION」のジェームズ・ワン監督がメガホンを撮り、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のスタントチームが加わるという最強の布陣です。
海底帝国アトランティスが人類の支配を目論む中、人間として育てられたアクアマンが守るのは地上か、それとも海か。激しい戦いの中でもユーモアを忘れない熱い漢(おとこ)ですよ!
出典:映画.com
10. マイ・ブックショップ
ブルーレイ&DVD:2019年7月下旬頃の見込み
イギリスの文学賞ブッカー賞受賞作の映画化。監督は「死ぬまでにしたい10のこと」「しあわせへのまわり道」のイザベル・コイシェです。書店が1軒もない海辺の町で、亡くなった夫との夢だった書店を開業、住民のいけずにも負けずに奮闘するフローレンスの物語。
40年以上も引きこもっていた老紳士に世間とのつながりを作ったり、幼い少女に未来を見せたり、本を通じて出会える世界にワクワクしますよ。
出典:映画.com
書物・書店への愛がつまった映画です。バイトの少女クリスティーンのクソガキ感が、ラストのささやかな抵抗に活かされていて、ブラボー!と拍手したくなりました。ナレーションを務めるのは、村の老紳士と交流するきっかけとなった本、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』が映画化された時のヒロイン(ジュリー・クリスティ)です。正体が分かった瞬間、すべてがつながって震えました。
(mame @yymame33)
番外編
あの、主演賞は……?
出典:映画.com
街角のクリエイティブでは、2019年後半も、たくさんのコラムをお届けしていきます。
May the “Movie” be with you!
—
このコラムについてみんなで語り合えるオンラインコミュニティ「街クリ映画部」会員募集中です。また、コラムの新着情報をオリジナルの編集後記とともにLINE@で無料配信中です。こちらから「友だち追加」をお願い致します。
[イラスト]ダニエル/清澤春香