あなたは、「世界のクロサワ」といえばだれを思い浮かべるだろうか?
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たしかに、ある時代までは「世界のクロサワ」といえば「アキラ」だった。
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うん、それは100パーセント違う。
しかしながら、今や「世界のクロサワ」といえば、「アキラ」ではなく「キヨシ」である。
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♪ズン、ズン、ズン、ズン、ズンドコ、ち・が・う!
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ちいさいことからコツコツと、ってちゃうわ! 怒るでしかし!
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ボ、ボクは、お、おむすびが食べたかったんだな、ってもうこれ若い人には伝わらんわ!
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そう、それや! さいしょからすっと出さんかい、それを!
黒沢清監督は、「CURE」(1997年)、「回路」(2001年)という代表作から「Jホラーの先駆者」という印象が強いが、
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カンヌ映画祭で「ある視点」部門審査員賞を受賞した「トウキョウソナタ」(2008年)はある種のホームドラマだし、
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同じくカンヌで「ある視点」部門監督賞をとった「岸辺の旅」(2015年)は神秘的なラブストーリーだった。
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つまり、ホラー作家と思われがちな監督だが、いろんなジャンルの映画で海外の賞を受賞している。
そんな感じで「世界のクロサワ」となった黒沢清監督が、ウズベキスタンを舞台に撮影したのが新作「旅のおわり世界のはじまり」である。
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本作は日本とウズベキスタンの国交樹立25周年を記念した合作映画なので、全編ウズベキスタンロケになっている。
今回の映画コラムは、ウズベキスタンを旅しながら「旅のおわり世界のはじまり」を考察する「妄想旅行」である。
それではみなさん、Here we go!
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― タシケント国際空港
オレ: あぁ、やっと着いたで、ウズベキスタン!
オレの友人: 成田から9時間か、やっぱ遠いな。
オ: そら、中央アジアやもん。
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友: ここは元々はロシアか?
オ: せや。冷戦終結後の1991年に旧ソ連から独立したんや。
東西にわたる「シルクロード」と、ロシアとインドをむすぶ南北の道が交わる、歴史的にも要衝の地やったんやで。
友: へぇ。
オ: 中央アジアの政治経済の中心地である首都タシケントや、世界遺産にも登録された街サマルカンドもある。
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友: お、さすが。ガイドブックみたいにすらすら出るな。
オ: さっきガイドブック読んだからな。
友: で、「シルクロード」いうんは、どこにあんねん?
オ: は?
友: いや、「シルクロード」は道やろ? どこにあんねん?
オ: アホやなぁ、お前は。「シルクロード」いうんは抽象的な概念や。
友: なんや、ややこしなぁ。
ウズベキスタン人のガイド: アノ、宮下サンデスカ?
オ: おぉ! 君かガイドは。
ガ: ハイ、ヨロシクオネガイシマス。
オ: 早速やけどな、オレとこいつをサマルカンドまで車で案内してくれ。
― 3人、ガイドの車に乗る
友: ところで、現地に着いたら話すいうてたけど、なんで今回はウズベキスタンの旅なわけ?
オ: きっかけは、「旅のおわり世界のはじまり」いう映画を観たからや。
友: あぁ、前田敦子が出てるやつか。
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ガ: オォ! アッチャン!
オ: なんや、ガイドさん前田敦子知ってんのか?
ガ: ハイ、ワタシ、アッチャン好キダカラ、AKBニハイリタクテ、日本語、勉強シテマス。
オ: うん、二重に間違ってるな。まず前田敦子はとっくにAKB48を卒業している。そしておっさんはAKBには入れない。
ガ: エーーーーーー!
友: そんなことはどうでもええから、どんな映画か話してくれよ。
オ: さぁ、それや。映画の設定は、あっちゃん扮するテレビリポーターが、バラエティ番組の企画で幻の怪魚を探しにウズべキスタンに行くんや。
友: あぁ、「世界の果てまでイッテQ!」みたいなやつか。
オ: あそこまでふざけてないけど、まぁそんな感じや。
で、テレビクルーの配役やけどな、まずディレクター役が染谷将太。
友: 「寄生獣」(2014年)に出てたな。
オ: そうそう。黒沢清作品では、「予兆 散歩する侵略者」(2017年)での夏帆と東出昌大との演技合戦がすごかった。
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オ: んで、カメラマン役は、黒沢作品にはよく出ている加瀬亮。
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友: おぉ、個人的には北野武の「アウトレイジ」シリーズが印象的やわ。
オ: いやいや、この映画ではめっちゃ普通やで(笑)。
で、AD役は黒沢組初参加の柄本時生。
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友: あ、この人、あっちゃんの実の旦那(勝地涼)といっしょに消費者金融のCMに出てた人?
オ: そうそう!
ガ: エッ! アッチャン、結婚シテルノデスカ?
オ: 子供もいてるわ。
(ガイド、車のハンドルを切りそこねる)
友: 危ないな!
ガ: ショックデス。アッチャント結婚スルタメニ日本語、勉強シテタノニ。
友: うん、あなた、本格的なバカね。
オ: テレビクルーのメンバーとしては、もうひとり、通訳の役としてアディズ・ラジャボフという人が出てる。
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ガ: (気をとりなおして)彼ハ、ウズベキスタンノ大スターです。
友: へぇ。
オ: で、この映画は、5人のテレビクルーがウズベキスタンのいろんなところを撮影してまわるっていう、ごく単純なストーリー。
そして前田敦子はほぼ出ずっぱり。
ガ: イイネー!
オ: ただね、あっちゃんはひたすら酷い目にあう話なのよ。
ガ: オォ! ゴメンネ、アッチャン!
友: いや、きみは関係ないから。
オ: まず、幻の怪魚は見つからない。しかたないので食レポやったら、めしはマズイ。ひとりで買い物に行ったら迷子になる。番組のネタがないので遊園地の遊具(これはエゲツナイのでぜひ映画で観てほしいけど)にゲロ吐くまで乗せられる。
友: あららら。
オ: で、あっちゃん扮する葉子は、けなげに頑張るのよ。
テレビカメラがまわると元気いっぱいだけど、オフになるとめっちゃ悲しそう。
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スタッフにひどく扱われても、文句もいわず礼儀正しく対応するし。
あぁ、思い出すだけで胸がいたい。
ガ: ウォー(泣)。
友: おまえが泣くな。
オ: 黒沢監督は前田敦子を評して「つらい場面に存在すると輝く女優」みたいなことをいってたから、ひどい目にあわせたのかも。
友: ドSだな。
ガ: 黒沢、コロス。
友: いや、駄目だから。
オ: 黒沢監督の作品に「クリーピー 偽りの隣人」(2016年)という傑作があるんやけど、
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西島秀俊扮する主人公は、大学で犯罪心理学を教える元刑事なのよ。
友: ほう。
オ: で、この西島秀俊は、サイコパスの殺人者や犯罪被害者の家族に会うと、ちょっとうれしそうなわけ。
友: キモ!
オ: 要するに、倫理やら法律やら世間体はひとまず置いておいて、自分の興味のあるものに出会うと興奮するタイプの人なのね。
友: あ、そういう要素が黒沢監督にもあると。
オ: うん、つらい目にあってる前田敦子をひたすらドキュメンタルに追いかける映画だから、これ。
友: 役者の気持ちがどうあれ、映画的にいい表情がとれることが最優先。
オ: だからこそ優れた映画作家なわけだし、そこが上手く表現できてるから、ラストシーンのカタルシスが効いてくるんやけど。
友: なるほど。
オ: さんざんひどい目にあいながら頑張ったのに、カメラマンからは「使えるシーンは1分半だけ」とか言われて。
ガ: ヤッパリ、黒沢、コロス。
オ: (軽く無視して)で、番組作りに行き詰まるんやけど、葉子が迷子になったときにたまたま見つけたヤギが1頭いてさ。さみしく民家につながれてたから、そのヤギを放してやるのを撮影するのはどうかと彼女が提案するの。
友: ほう。
オ: で、飼い主に金を払って、ヤギを山に返すわけ。異国の地で他人に心をひらかず、閉じこもる孤独な主人公葉子が、ヤギに自分自身を重ね合わせてヤギを解放する感動的なシーン。
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ガ: アッチャーン! 好キダー。
オ: (全然無視して)ところが、その直後! 元の飼い主が車でやってきて、放たれたばっかりのヤギをまた捕まえるのよ
友: えーーっ。
オ: 「お前たちはヤギを逃がしたんだから、そのあとどうしようが、こちらの勝手だ」と。
友: はぁー。で、葉子は?
オ: もちろんブチ切れるのさ。
友: なんかそのシーン、一歩間違えるとコメディになりそうやね。
オ: そう! 黒沢映画というのは、とにかく「観客を驚かせる」ことに重きが置かれるから、「逃がしたヤギが直後にまた捕まる」なんていう展開になる。
友: 一般的なストーリーの流れが好きやないんやな。
オ: 黒沢監督は、観客に話の先を読まれるのがなによりイヤなのよ。ストーリーのわかりやすさより、驚きを優先する。
友: そのへんも、観客の好みが分かれそうやね。
(車から窓の外を観て)ところで、この国にはきれいな建物がいろいろあるけどさ、
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やっぱりこういう建物は、映画のなかにも出てくるの?
オ: それが出てこないんやな。ランドマーク的なものはほぼ出てこない。
そもそも黒沢作品には、代表作「CURE」に出てくる「廃墟」のように、「どこかわからない場所」がロケ地に選ばれる場合がほとんど。
出典:IMDb
オ: なのでこの映画も、屋上とか路地とか地下道とか、いわば「街の裏側」の面白さが映しだされているの。
友: とことん「ベタ」なものが嫌いやねんなー。
オ: ただ、この映画の製作依頼元のウズベキスタンからは、「建設70周年記念のナボイ劇場は撮影すること」という条件が出てたの。
出典:Wikipedia
友: 黒沢映画的じゃない条件ね。
オ: で、この建物をどうやって観せたかなんやけど。
順を追って説明すると、まず葉子が街をさまよっていると、不意にオペラの歌声が聞こえてくるの。
友: 映画のフレームの外から「音」が入ってくるわけや。
オ: お! いまの指摘は大事やからすこし脱線すると、黒沢監督は「フレームの外に世界がある」ことを意識させるのが実写映画の醍醐味や、いうわけ。
友: アニメにはフレームの外に世界はないからな。
オ: 外部から「音」が不意に入ってくるのを効果的に観せるために、葉子の耳を中心とする横顔のクローズアップが挿入されるねんな。
友: ほう。
オ: 黒沢監督は、ひとつのシークエンスはできるだけカットを割らずに「引きの絵で長回し」するのが基本スタイルやから、クローズアップのインサートは印象に残りやすいのよ。
で、オペラの歌声に導かれてナボイ劇場に入っていくんやけど、建物の外観はわずか1カットのみ。
で、そのまま葉子は劇場の中に入っていくのよ。
内部の壁は、中央アジアの各地方ごとの特色を生かした装飾が施されてるんやけど、このいくつかの壁を背景として、歌声を追いかける葉子の背中が白昼夢的なイメージの連鎖として幻想的に描かれるのよ。
友: つまりランドマーク的には観せない。
オ: そう。で、オペラの練習をしている女の人を見つけるんやけど、そのまま葉子の幻想シーンとなり、葉子は舞台上である有名なシャンソン(ここは映画を観て確認してほしい)を熱唱するの。
ガ: サスガ、AKBノセンター!
オ: (さらりと無視して)テレビリポーターの大変さや異国の地での孤独感から、いつもつらそうだった葉子が、はじめてこころから解き放たれる瞬間やね。
友: まぁ、AKBのときもハードスケジュールのなかでセンターの重圧に耐えてきた前田敦子やから、説得力はあるわな。
ガ: アンタ、ワカッテルネ!
オ: (かぶせぎみに)んでさ、いかにも黒沢的なのは、次の朝、ホテルのビュッフェで加瀬亮扮するカメラマンと葉子が話すときに、はじめて葉子は「本当は歌手になりたい」というのよ。
友: いきなり歌わせて「観客を驚かせて」から、実は、って流れね。
オ: さらにこの後のシーンで、アディズ・ラジャボフ扮する通訳から、ナボイ劇場の建設には第二次世界大戦中に捕虜となった日本兵が参加していたというエピソードの長ぜりふがあるねん。
友: なるほど、わかってきた。一般的なシナリオと、シークエンスの並びが逆やねんな。
オ: せやねん! 普通なら「歌手になりたい」というてからの歌のシーンやろうし、事前に劇場の説明があってからの劇場が実際に映るシーンやろ。
友: 観客に先を読ませない仕掛けやな。ということは、劇場に関する長ぜりふのあとには、
オ: もう劇場は出てこない! 次のシーンはチョルスー・バザールていう市場のシーン。
友: こういうシナリオの展開を面白がれるかが、黒澤作品を好きになるかの分かれ目か。
で、続きは?
オ: バザールを撮影中に葉子はテレビクルーとはぐれてしまい、ビデオカメラを手に持っていたので、違法撮影の容疑で警察に保護されるの。
ガ: アッチャーン!
オ: (もはやガイドは存在しないかのように)で、ウズベキスタン語で取り調べを受けるんやけど、画面に字幕が出ないので、観客も「何を言われているかわからない」不安にシンクロさせられるのよ。
友: なるほど、上手い演出やね。
オ: しかも、ワンシーンのなかで照明がじょじょに暗くなるという黒沢的ライティングで、ますます不安は増幅される。
友: 黒沢ワールドね。
オ: で、例の通訳が来てようやく釈放されるんやけど、警察にあるテレビには「東京湾で大火災」というニュースが流れるの。
友: ほう。
オ: 葉子の彼氏は東京湾の消防士という設定で、安否確認のために携帯で電話するんやけど、電波がつながらない。
ガ: オォ、彼氏ガイルノネー。ベッドシーン、アリマスカ?
友: (何か言おうとしたがやっぱり無視して)次から次へと災難が。で彼氏は?
オ: 夜中にやっと電波が通じて無事を確認。
ガ: ヤラシイシーンハ、ナイノネー。
オ: (何か言う気はもちろんおきず)そういえば、黒沢映画の恋人や夫婦って、「スムースなコミュニケーションが困難な状況」が多いよね。
友: どういうこと?
オ: たとえば「リアル~完全なる首長竜の日~」(2013年)は、昏睡状態の綾瀬はるかの意識のなかに、佐藤健が特殊な医療器具を使って入り込む話やし。
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大傑作「岸辺の旅」(2015年)は、深津絵里のところに、死んだ旦那の浅野忠信が帰ってくる話で。
「散歩する侵略者」(2017年)にいたっては、長澤まさみの旦那役、松田龍平が宇宙人に意識も身体も乗っ取られるSF映画やった。
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友: 「ディスコミュニケーション」が黒沢監督のモチーフなのかな。
オ: そういう意味では、この「旅の終わり世界のはじまり」は、作品全体が「ディスコミュニケーション」に満ちてるよね。
友: 舞台は外国やし、人間関係もうまくいってないしね。
オ: でも例の通訳のせりふで、「話し合わなければ、知り合うこともできない」というのがあって、葉子は少しずつ心をひらき、旅を通じて自分の夢や愛する人への想いを強くしていくのよ。
友: なるほど。で、そのあとはどうなるの?
オ: 結局、怪魚はみつからないので、「マーコール」という珍獣を探しにいくねん。
友: 懲りないやつらだ(笑)。
オ: んで、ザーミン国立公園にある標高2443mの山を登ると、
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なんとそこには! あぁ、このへんでやめとくか。
友: 寸止めかい!
オ: まぁ、このあとは、ぜひ劇場に足を運んで。
友: 気になるなぁ。
オ: 映画史的にはジュリー・アンドリュース主演の「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)と、
出典:IMDb
ダニエル・シュミット監督の「ラ・パロマ」(1974年)に、
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ゴダールが撮ったアンナ・カリーナのテイストをまぶした感じかな。
友: わかったような、わからんような。で、この映画の感想は?
オ: 毎日お仕事頑張って、でも現実はうまくいかなくて、ひそかな夢を抱いている人、そのなかでも若い女性は、あっちゃん扮する葉子に感情移入しやすいかな。
友: なるほど。
オ: ただ、注意すべきはもともと黒沢清ファンの人。
友: どういうこと?
オ: 実は「黒沢清×前田敦子」のタッグでは、「Seventh Code」(2014年)という冒険活劇の傑作があるのよ。
友: へぇ、知らなかった。
オ: もともとは前田敦子の4thシングル「セブンスコード」のミュージックビデオだったものだから、CDの特典DVD扱いやったのよ。
ただ、ネットの配信とかはあるから、映画ファンには是非おすすめしたい。
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友: そんなにいいんだ。
オ: ただ、その手の娯楽映画の面白さを「旅のおわり世界のはじまり」に期待すると肩透かしを食らう。
黒沢テイストはもちろん部分的にはいっぱいあるけど、この作品はジャンル的にもスタイルとしても、黒沢清の新境地だと思う。
友: 最後に質問なんやけど?
オ: なに?
友: この映画のタイトルの意味は?
オ: ええこと訊いてくれた。黒沢映画って、プロローグ用の映像であるアヴァンタイトルがあって、本編の途中にタイトル画像が入ることが多いんやけど、この映画では一番最後のカットにタイトルが出るのよ。
友: それは珍しいね。
オ: まぁ、そういう映画もなくはないんやけど。
それよりも、黒沢監督にとって、「世界」ということばはとても重要で。
友: ほう。
オ: 黒沢監督による映画の定義というのがあって。「映画とは、空間と時間が切り取られた「世界」の一部分のことである」と。
友: つまり実写映画において映っているものは、すべてこれ「世界」だと。
オ: だから「映画の魅力」とは、「映画の画面の枠(フレーム)外にも「世界」があり、映画が終わっても時間的な続きの「世界」があることを、観客に感じさせること」なのだと。
友: ははぁ。
オ: だから、主人公葉子の「旅」はおわるけれども、旅を経験して成長することで、彼女の新たな「世界」がはじまる、ということを感じさせるエンディングになってたんやねぇ。
ガ: ソロソロ、サマルカンドニツクヨ。
オ: あそう。
友: てかさ、このガイド、ガイドらしいことなんもせぇへんかったね。
オ: そやね。
友: 前田敦子にはやたらと反応しとったけど。
オ: 詐欺やね。
ガ: ……
オ: なんかいいたいことある?
ガ: 私ノコトハ嫌イニナッテモ、ウズベキスタンノコトハ嫌イニナラナイデクダサイ!
友: えっ! もしかしてこれがオチ!?
≪参考文献≫
『黒沢清の映画術』(2006年 新潮社)
『映画のこわい話 黒沢清対談集』(2007年 青土社)
『黒沢清、21世紀の映画を語る』(2010年 boid)
『東京から 現代アメリカ映画談義 イーストウッド、スピルバーグ、タランティーノ』(2010年 青土社 蓮實重彦共著)
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[イラスト]ダニエル