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「ファンタスティック・ビースト2 黒い魔法使いの誕生」ジョニデとまた恋に落ちた

mame mame


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あんこ、食べてますかー?

いきなりなごあいさつで失礼いたしました。
こんにちは。豆好き・チョコ好き・あんこ好きの校閲レディmameと申します。

2018年11月に公開された「ファンタスティック・ビースト2 黒い魔法使いの誕生」はご覧になりましたか?
わたしは公開直後に観に行って、実は激しく震えてしまいました・・・。

感動で?

いいえ。

怒りで!!!

「ファンタビ2」を観て、“怒り”という感情を覚えた人はもしかしたら多くないのかもしれません。

このコラムではそのあたりについて書いてみたいと思います。
よろしければ、しばしお付き合いください。

思わず震えた「ファンタビ2」。その理由とは

「ファンタスティック・ビースト」シリーズ。略して、ファンタビ。「ファンタスティック・ビースト2 黒い魔法使いの誕生」はその2作目です。
「ハリポタ」シリーズでは白髪の老人だったダンブルドア(ハリー・ポッターとニュートの恩師)をジュード・ロウが演じるということで話題になっていましたね。


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出典:IMDb

1作目の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」は2016年に公開されました。
主人公のニュート(エディ・レッドメイン)は、人の目をまっすぐ見て話せないコミュ障のモジモジャ男です。


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出典:IMDb

わたしはというと、「1」が公開されたとき、ハーマイオニー(ハリー・ポッターの友人です)の愛読書『幻の動物とその生息地』をベースにした新しい物語と聞いて、ものすごく期待して観に行き、ものすごく満足して帰って来たのでした。

ただ、ジョニー・デップが出ているとは聞いていなかった! だって、パンフレットにも名前が載っていないんですよ・・・。
まぁ、最初と最後にチラリと登場しただけ。冒頭なんて、後頭部のアップだけで、「誰やねん!」でした。

ですが、「ファンタビ2」では、出番が多くなるはず!
闇の魔法使い・グリンデルバルド役(とっても悪い人)とはいえ、ジョニー・デップがいっぱい見られる!
そんな期待MAXで映画館に行き、打ちのめされたのでした。

でも、実は映画の中にわたしと同じ思いを抱いた登場人物がいたのです。

ニューヨークの監獄から逃亡し、パリで拠点となる家を“接収”した闇の魔法使い・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)。
さっそく家の“浄化”を始めますが、奥の部屋から声が聞こえます。

「ママ・・・? ママ・・・」

声の主は、まだヨチヨチ歩きくらいの、かわいらしい坊やです。ひとりで、おもちゃで遊んでいたんでしょうね。えらいですね。お利口ですね。
そこに現れたグリンデルバルドを見た彼の表情は。

(なんだ、コイツ・・・)

これは、演技ではなかったと思います。
心から、本当に、そう思っていたのです。ええ、わたしも同じ気持ちだから分かるんです。
異様な圧力を漂わせ、冷たい視線を向けるグリンデルバルド。

コ・イ・ツ、ダ・レ・ヤ・ネ・ン!!!

史上最高イケメン怪優「ジョニー・デップ」の魅力をおさらい

「悪役を演じるということは分かっていたはずなのに、お前はなにを期待していたのだ?」
と言われそうですね。
ではここで、俳優としてのジョニー・デップの魅力をおさらいしてみましょう。

ジョニー・デップといえば、「シザーハンズ」で映画会社のロゴに雪を降らせた男として有名です。


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出典:IMDb

「チャーリーとチョコレート工場」のぶっ飛んだキテレツキャラもかわいかった。


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出典:IMDb

当たり役といえば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジャック・スパロウでしょう。
どこまでも利己的でウソつきで自己チューな海賊です。
でも、見てください! この目・・・。


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出典:IMDb

ただし、わたしの中で最高にスペシャルなのは「ショコラ」のジプシー青年です。ああ、このまなざし・・・。


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出典:IMDb

そうなんです。
ジョニー・デップの一番の魅力は、あの「瞳」にあるのです。

役者にとって「目の演技」は一番大切で、かつ、一番難しいといわれています。たとえば、つもりつもった想いを告白する感動的なシーンがあったとしましょう。俳優の顔が大スクリーンにアップになったとき。

瞳から「愛してるよ」というラブラブ光線が、出ていなかったら・・・。

興ざめです!!!

我らがジョニデは「目の演技」を完璧に使いこなす演技力を持っている、数少ない俳優なんです。「目で語れる」ということは、つまり。

セクシー!!!

色男を演じるために生まれてきたかのようなマスクを活かした、ただただ美しく色っぽい男が「ショコラ」のジョニー・デップでした。
美しいけれど手がハサミだとか、かわいいけど常識はずれだとか、役なんだから、なんでも許せます。海賊の時は、海賊なんだから、こ汚くてもOK!
だって、「瞳」の中に、やさしさと慈悲と思いやりとユーモアと渋さとかっこよさと愛情が、いーっぱい映っているから。

でも、「ファンタビ2」では。

ジョニー・デップの「瞳」がぁっ!!!


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出典:IMDb

甘〜い目つきで、

「オレと一緒に“より大きな善のために”行動しようぜ」

なんて耳元でささやかれたら、一も二もなく、
「はいは〜い♡」
とついて行くのに。

グリンデルバルドの目はまるで“家畜”を見ているかのよう。魔法力を持たないわたしは下等な生き物で、アウト・オブ・ガンチューってことですか!?
(その通り)

監獄を脱出するときなんて、こんなです。


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出典:IMDb

こんな人と、うっかり目が合ってしまったら、とりあえず「すいませんでした!」と謝るしかない気がします。ラブラブ光線を封印し、思わずのけぞるほど恐ろしい形相のジョニー・デップ。
「どうやって味わえばいいの?」と、とまどい、思わず怒りの感情がわいてしまったのです。

でも、世のジョニデファンのみなさま、大丈夫ですよ。
ここです! ここ!


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出典:IMDb

同志が集まる中、指揮者のように青い焔をあやつる姿に、抑えきれない本能のエロスを感じたのです!
今後はダンブルドアとのセクシー対決も期待できるのかも!?

さすが怪優。恐るべし。

魔法世界未体験者のための楽しみ方

「ファンタビ」のようなシリーズものというと、1から観なくては、と考える方も多いかもしれません。
「ファンタビ2」で一気に登場人物が増えるので、やはり「1」は観ておいた方が分かりやすいかなと思います。ですが、「ハリポタ」シリーズの映画全8本までは振り返らなくてもいいですよ。
それは映画を観てから、オタクならではの答え合わせをしたくなった時で十分です。そして、きっとそうなります。

また、「ハリポタ」シリーズも未体験という魔法世界初心者の方には、「字幕版」での鑑賞をおすすめします。なぜかというと、「吹替版」では魔法の呪文をそのまま唱えているからです。

「アクシオ!」

というセリフを聞いても、普通の人間であるわたしたちに、それがなんだか分からないのは当然。おまけに魔法世界の用語も頻出します。「純血一族(人間の血が混じっていない純粋に魔法族の家系のこと)」とか、「ノー・マジ(魔法を使えない種族。いわゆる“フツーの人間”のこと)」といった、耳で聞いても意味が分からない専門用語は、ストレスになってしまうかもしれません。
でも、「字幕版」では。

「来い!(アクシオ)」

と、呪文とその効果が表示されます。魔法の意味が分かると、10倍は楽しめますよ!
「字幕を読むのは面倒だから、いつも吹替版」という方も、今回はぜひ、字幕版でお楽しみください!

「ファンタビ」シリーズの楽しみ方

「ファンタビ」シリーズは全5部作となることが明らかになっています。ただ、「ファンタビ2」は、ストーリーが入り組んでいて情報過多! これらがラストへの伏線となるのかも? と思うと、ひとつもムダにはできません。

主軸となるストーリーラインはこちら。

1. 魔法族の自由を求めるグリンデルバルドの野望
2. クリーデンス(「1」で、ニューヨークの半分を吹っ飛ばした男)の素性
3. クイニー(魔女)とジェイコブ(非魔法族の人間)の恋
4. ダンブルドアの過去
5. リタ(ニュートの同級生で、兄の婚約者)の過去
6. ニュートとティナ(クイニーの姉でアメリカ魔法省勤務)の恋

え?
主人公はニュート(エディ・レッドメイン)ではなかったの? なのに6番目? と思われることでしょう。
「ファンタビ1」は確かに、ニュートの物語なのですが、「ファンタビ2」では狂言回しの役柄になっています。心を寄せている女性・ティナとの関係も、進展があるようなないような・・・。

あと、シリーズの時代設定も押さえておくとよいかも。

1926年:ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
1927年:ファンタスティック・ビースト2 黒い魔法使いの誕生
???
1945年:ダンブルドアvs. グリンデルバルド
1980年:ハリー・ポッター誕生。ヴォルデモート卿に両親を殺される。
1991年:ハリーがホグワーツに入学
1998年:ヴォルデモート卿死亡

ちなみに、ハリーの宿敵・ヴォルデモート卿となるトム・リドルは1926年の生まれです。すなわち、グリンデルバルドが暗躍し、クリーデンスがニューヨークの半分を吹き飛ばし、ニュートが逃げ出した魔法動物を追いかけ回している間に、イギリスでは次の闇の帝王が誕生していたことになります。
「ファンタビ2」のころは、おむつをして、よだれをたらしたバブー状態ですね、きっと。

忘れちゃいけない「映画の友」 ファンタビにはこれでしょ!

最後に、豆好き・チョコ好き・あんこ好きとしては、映画を観る時にぴったりな「映画の友」もご紹介したいと思います。

「ファンタビ」といえば、忘れてはいけない魔法動物。映画を盛り上げるのに重要な役割を担っています。中でも、「1」ではただ愛らしくていたずらっ子だっただけの魔法動物ニフラーが、「2」ではなんとパパになっていました(ママなのかも?)。
光るものが大好きで、いつも「フンフンフンフンッ」と鼻を鳴らしています。以前は銀行強盗まがいのことをやらかしていましたが、今回はちょっと大人になりました!


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出典:IMDb

コミカルなしぐさは、重くなりがちな展開を救ってくれる妖精のよう。おまけに、ティナの捜索や今後の展開を決定づける「お宝ゲット!」という大手柄も立て、ご褒美にミルクが振舞われたようです。

そこで、この映画を観るときにおすすめしたい「映画の友」はこちら。
「あわもち」です。
あわもち1

金色に輝くあわを、ひと口、ふた口。ほんのりした甘さにうっとりしていると、口の中に広がる金のツブツブを狙って、ほら。コートのポケットから聞こえませんか?

あわもち2

「フンフンフンフンッ」


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[イラスト]ダニエル

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