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【カンヌで大絶賛】映画の歴史を変えた、セリフも、字幕も、吹き替えもない映画

街クリ編集部 街クリ編集部


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誰もが耳を疑うひとつの映画が今春公開されます。2014年カンヌ国際映画祭の批評家週間グランプリ含む3賞受賞や、各国の映画祭で30以上の章を受賞した「The tribe」。まずは、予告編をご覧ください。

Reference:YouTube

ろうあ者の寄宿学校に転校してきたセルゲイ。転校早々、犯罪に手を染める不良グループに目を付けられ洗礼を受ける。しかしその後、そのグループと関わるようになり、リーダーの愛人のアナに惹かれてしまう。アナからの愛を求めるセルゲイと、愛を信じていないアナ。

与えられた情報はこのあらすじだけです。

そしてご覧いただいたとおり、言葉は一切出てこず、全編を通して会話はすべて手話。主人公の心境の変化、考え、訴えは全て、表情と所作のみで感じ取らなければなりません。観客はその分、普段以上に映像に没頭し、一瞬の動作さえ見逃すまいと神経を研ぎ澄ませることでしょう。


http://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/04/0110.jpg

耳が不自由な人の世界を表現したい

監督のミラスラヴ・スラボシュピツキーは、この映画を製作したきっかけについて以下のように語っています。

「サイレント映画へのオマージュを表現することは昔からの夢だった。一言も発せられることなく、みんなから理解される映画をつくることが。主人公が静寂を保つ映画ということではない。というのは結局のところ、サイレント映画の中でさえ、役者たちは決して物静かにしていたわけではなく、活発にコミュニケーションを取っていた。所作や非常に表現力にとんだボディランゲージで、一言も発することなく、感情や心情を伝えることを実現していた。これがまさしく、私が常に耳が聞こえないもしくは不自由な人たちの日常を、吹替なし、字幕なしで、本物の聾唖者たちと関わって映画をつくりたかった理由だ。」

“完璧に成功した賭け”

今までに字幕無し、全編手話だけで構成された映画があったでしょうか。障害がある人が世の中に合わせるのではなく、その逆を発想した人がいたでしょうか。この映画は、映画の歴史上にはない新たな発見に気付かせてくれたのです。

「The tribe(ザ・トライブ)」公式サイト

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