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「オレの獲物はビンラディン」評。ニコラス・ケイジは良いけれど

加藤広大 加藤広大


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実在の狂人、ゲイリー・フォークナー

本作の主人公であり、実在の人物でもあるゲイリー・フォークナーの半生を簡単に説明すると、彼は1958年、米国カリフォルニア州に生まれた。敬虔なキリスト教徒であり、大工や便利屋を生業にしていた。こう書くと真面目そうであるが、何度か逮捕歴があり、刑務所に入っていたこともある。

米国同時多発テロから3年後の2004年、ビンラディンを捕獲する夢を見たゲイリーは、「これは神の啓示である」と即座に理解し、使命を果たすべく単身パキスタンに渡った。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2018/01/83b8e0f1936eb2b60b2c32f2b3a2ad60-e1516827577645.jpg出典:IMDb

2010年6月14日、7度目のパキスタン滞在時、北西部チトラルの山奥にてパキスタン当局により逮捕される。その時ゲイリーは日本刀、拳銃、手錠、暗視ゴーグル、大麻などを装備しアフガニスタンとの国境に向かっているところだった。当局の尋問の結果、不起訴とされ帰国するが、この逮捕劇が大手メディアに取り上げられ、一躍時の人となる。

2011年5月2日、米軍の手によりオサマ・ビンラディンが殺害されるが、報道は政府の捏造であると主張。新たなる捕獲作戦を計画しており、2017年現在ではタリバンに狙われていると思い込み、米国内に潜伏中である。

さて、このネタの宝庫のような男の半生を映画化したらどうなるのか? 面白くなるに決まっている。監督だってある意味悪名高き「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」、「ブルーノ」のラリー・チャールズだ。しかし、映画は突き抜けるポイントもあるにはあるが、全体的にコメディにも、シリアスにも振り切れず、中途半端な印象が拭えなかった。

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