「稼げなくてしんどい」
「稼げるが、忙しすぎてしんどい」
「どちらでもないが、ただしんどい」
「しんどくはないが幸先が不安」
いずれかの悩みを持った経験のあるフリーランサーは多いと思う。そんな私も全部をがっつり経験したうちの一人だ。
そして、稼げていようがいまいが「転職」の二文字が脳裏をかすめる人も少なくないだろう。
ということで、30越えフリーランスの転職について書くよ
そもそも「フリーランス」から「企業に転職する理由」とはなんだろう。
冒頭の「しんどい」が理由にもなるが、しんどさに違いはあれど結局どこにいても「しんどいものはしんどい」のである。
「組織」という枠組みから離れ自由に働ける翼を授かり、働く時間とお金を自分で管理し、好きな時に仕事をし、できない仕事は断ることだってできる。逆に断らなければどんなにヒドイものでも最後までやりきらなければ信用を失うことになるが、一言でいうと「自由」だ。
しかしフリーランスとは、裏を返せばこれまで自動的に管理されていたものを、自ら背負わなければいけないことでもある。
『自由の国アメリカ』が、自由だと言われる源泉に「すべてが自己責任」である、ということを肌で感じることのできるのがフリーランスという働き方なのかもしれない。
だから、背負いきれなくなった時に転職を考えるのかもしれない。
20代とは違い、より現実を見据えての転職活動だと思う。収入アップ、やりがい、安定など。我々フリーランスにとって、福利厚生や厚生年金なんていうのも魅力のひとつだ。
転職の理由が前向きでも後ろ向きでも、結局は「収入アップと安定」を求めて転職活動をするのだろう。年々湧き上がる「安定」への憧れ、これは凄まじい。