面白かった映画の「何が面白かったか」を考えるのは楽しいものだが、そうでもなかった映画の「何がそうでもなかったか」を考えるのはそれ以上に楽しい。というか、1,800円払ってパンフレットも買い、その後飲みに行ってタクシーまで使って帰ったのだから、そのくらいはやらなければ割に合わないし浮かばれない。
「ザ・サークル」は間違いなく「そうでもない」映画である。端的に感想を書くならば、とてもがっかりした。
本国では大コケしており、映画批評サイト「ロッテン・トマト」では驚異の16％を叩き出している。日本での評価もざっと見回した限りではあまり芳しくない。既に随所で酷評されており、今さら石もて打つのは野暮な感じもするのだが、どうにも褒めるわけにはいかない作品である。とはいえ、映画コラムなのだからして、何か書かねばならない。本題に入る前に、まずは予告編をどうぞ。
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