• MV_1120x330
  • MV_1120x330

大学生にとってインスタのストーリーは、テレビであり年賀状である

オルカ オルカ


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

LINEのようなチャットツールを除いた場合、今大学生の間で1番頻繁に投稿が行われ生活に馴染んでいるSNSツールは、インスタグラムのストーリーではないでしょうか。

今回は現役女子大生の私が、大学生はいったいどのような感覚でそのストーリーとやらを使っているのか、解説してみたいと思います。

ストーリーを使う大学生は、日曜日のおっさん

ストーリーへの投稿は静止画よりも動画が多く、私はテレビのような感覚で、暇さえあればぼーっとそれを眺めています。そしてチャンネルをまわすような感覚で、半分無意識のうちにタップしながら、次へ、次へと画面を送っていくのです。

その様子はまるで、特に観たい番組もないけれど、暇だからテレビの前のソファに寝転んでリモコンをいじる日曜日のおっさん。

ただしストーリーの視聴は日曜に限らず365日体制で行っており、毎日もの凄い量の情報が私の脳を通過していっています。おそらくちゃんと記憶に着地しているのは、ほんのわずかだけ。

ストーリーを使う大学生は、毎日がハッピーニューイヤー

またある時は、インスタのストーリーはお正月に届く年賀状の束にも似ているかもしれません。

実を言うと私自身はLINEでの挨拶がメインで紙はほんの数枚しかやりとりしていないのですが、毎年我が家に届いた年賀状は全て家族で回し読みしています。そしてあの各地から送られてきた年賀状1枚1枚をめくっていくときの気持ちは、ストーリーの画面をタップしているときのそれと、なんだかよく似ている気がするのです。

膨大な量の年賀状をパラパラとめくっていく間、もちろん両親の友人から送られてきたものがほとんどですから、面識のない私はサッサと目を通して次へ進んでいくのですが、知人からの年賀状が1番上に現れたときは、「あっこれは!」と手を止め、時間をかけてじっくり読み始めます。他にもぱっと見でイラスト写真が目をひくものや、面白そうな一文があるものも、めくる手を止めて見入ります。

これが奇妙なことに、インスタのストーリーを見ているときも同じなのです。基本的には一定のリズムで画面をタップしながら投稿を流し見、というかもはや、視界を通過させていくだけ。でも仲のいい友人の投稿が現れたときや、映像や文字が気になったときには親指が素早く反応し、画面を長押しして投稿が流れていかないようにしてから、じっくりチェックします。

いわばインスタのストーリーを見る行為は、365日体制で年賀状を読んでいるようなもの。毎日がハッピーニューイヤー、というわけです。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/11/S_6919396533547.jpg

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP