+以前、街クリライター加藤広大さんの書かれた、
Mr.Children25周年記念コラム『十数年ぶりに潜った「深海」』
という記事を読み、羨ましくなったことがあります。
ああオイラ風情もMr.Childrenについて書いてみたい、書いてもいいんだ! ってね。勝手に背中を押されたのです。
何を隠そう自分は、最初にミスチルと略した男でもあります。と、平気で嘘をつくくらい、盲目的なミスチル信者です。なんなら自分をミスチルだとすら思っていました。レベルは違いますが、椎名林檎がジャニス・イアンを自らと思い込んでいたように。
出典:音楽ナタリー
左端に空いている、林家こん平の帰りのかばんほどのスペースには、いつか自分が入り込むのだろうと、信じて疑いませんでした。
自分は、ミスチルが好きなことをひた隠しにして生きてきました。ミーハーみたいで恥ずかしいというのもありますが、どんな音楽聴くの? と問われ「ミスチルかな」と答えると決まって「ああ、ミッシェルガンエレファントね! いいよね! 俺も好き!」と、勝手に盛り上がられて困ったり、「え? ミスチル? あなたの作るものからミスチルを一切感じない」と言われたりと、自らのクリエイティブを罵られ、ふいに傷つくことがあったのです。ああ、俺はミスチルを好きだって言ってはいけないんだと、徐々に飼い慣らされていきました。やがて好きなのがバレそうになれば「ミスチル? おいおい。そんなのとっくに卒業して、CDは全部カラスよけにしちゃったよ」となんとかごまかし、一応整合性を取るために、畑にいらないカズンのCDを吊るす始末。
だが最近は、「恥ずかしい」と思いながらも「どうせ死ぬし」という気持ちが強くなり、ミスチル好きな誰かと共有して楽しむ方に舵を切りました。色々な経験を経たからでしょうか。恥ずかしがっている場合じゃありません。誰になんと馬鹿にされようと、どれだけイタい奴に思われようと、自分の人生を生きようと思い始めたのです。姪っ子にはいつも「イタくあれ!」と教えています。そして「いやだ!」と言われています。
とにかくミスチルが好きなわけですが、こちらは映画のコラムです。なかなかミスチルを挟む余剰はありません。
しかしここにきて朗報です。
「君の膵臓をたべたい」という映画の主題歌をミスチルが担当するというのです。
ついにきました。映画にかまけるふりをして、心置きなくミスチルについての思いの丈をぶつける時がついにきたのです!!!