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2010年代のゾンビ映画「今のところベスト5」

加藤広大 加藤広大


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出典:IMDb

先日、『2010年代の音楽映画「今のところベスト5」』という記事を書きまして、そのなかでちょっとだけ「2010年代のゾンビ映画」の話題に触れました。素晴らしい音楽映画が量産されたすぐ隣で、ゾンビ映画も良作、佳作、超駄作と、たくさん制作されております。

そんなわけで、ゾンビ映画に関しても振り返っておこうと思い立ち、このコラムを書いています。

さっそく本題に入ろうと思うのですが、毎度のことながらいくつかセレクトする際のルールを設けましたので書き出してみます。

  • ベスト5とタイトルが付いているが、1位〜5位との間は精神状態により順不同とする(そうでもしないといつまでたっても順位が決められないため)
  • 映画として「それなりに面白い」作品であること(「俺と同じ後悔を味わって欲しい」と、あまりにくだらなすぎる作品をつい入れたくなってしまうため)
  • ゾンビの攻撃力、防御力、素早さ、知力などのステータスにはこだわらない(最近はゾンビも多様性が大事なような気がするので)
  • 街クリで以前紹介してしまった作品は除く(せっかくなので他の作品を紹介したいため。たとえばここで書いたウォーム・ボディーズ)
  • 映画内で「ゾンビ」という単語が出てくること、また、人間のゾンビがメインになっていること(動物やゾンビっぽい生物まで入れてしまうとベスト5どころではなくなってしまうため)
  • 家から一歩も出ずに鑑賞することが可能(現実世界でゾンビが現れた場合、外で襲われる確率を下げ、籠城しつつも手軽に鑑賞できることを重視するため。今回出て来る作品は、すべてHulu、Netflix、Amazon ビデオ、iTunesストアのいずれかで視聴可能)※2017年6月7日現在

 
こんなところでしょうか。それでは本題に入ります。

※注 記事内のテキスト・画像にはグロ表現は一切入れておりませんが、予告編動画をご覧になる際には、グロ表現に弱い方はお気をつけください。

高慢と偏見とゾンビ(Pride and Prejudice and Zombies)/2016年

ジェーン・オースティンの『高慢と偏見(1813年)』を下敷きに、セス・グレアム=スミスが著した『高慢と偏見とゾンビ(2009年)』を原作として制作された本作、監督はバー・スティアーズが務めています。

Reference:YouTube

舞台は19世紀初頭のイングランド。かつて栄えた大国では、他国から交易のついでに持ち込まれた疫病によりゾンビが跋扈ばっこし、ロンドンには感染と侵入を防ぐために数十メートルの防壁が築かれています。「進撃の巨人」よろしく、住民たちはなんとか生存圏を確保しているような状況ですね。

この世界でのゾンビは噛まれてすぐ感染・発症するわけではなく、人を襲い続けることにより完全なゾンビになるという設定でして、普通の顔をして人間社会に紛れ込んでいるものだから非常に質が悪い。そのため、探す方も必死です。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/M/MV5BZjM1Njc0MzAtYjFiNC00NjA2LTg4OWUtYWU3YzViZmVkNmU5L2ltYWdlL2ltYWdlXkEyXkFqcGdeQXVyNjkzNjUzODY@._V1_SY1000_CR0,0,1502,1000_AL_.jpg出典:IMDb

さて、ロンドンのすぐ北、ハートフォードシャーに、それはもう美しい5人姉妹とご両親が住んでおりまして、姉妹は日々カンフーの修行とゾンビ退治に明け暮れ・・・と書いていてあまりにも荒唐無稽だなと思いますが、本当なんだからしょうがない。

で、この5人姉妹が本当に美人なんですよ。皆仲良くて、隣にイケメンの富豪が引っ越してきたら「うふふ、どうしようかしら」なんて言い合って、一見すると温室育ちの少女たちなんですが、日々の鍛錬により、滅茶苦茶な身体能力も有しているんですね。舞踏会での美しい対ゾンビシーンは必見の価値ありです。


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出典:IMDb

「高慢と偏見とゾンビ」のタイトル通り、フィッツウィリアム・ダーシー(サム・ライリー)の高慢さと、5人姉妹の次女、エリザベス・ベネット(リリー・ジェームズ)が抱く偏見が重要な鍵となっており、その高慢と偏見は人間とゾンビの関係にも及びます。

よく出来た歴史映画ほど重厚ではないですが、それゆえ何も考えずとも気楽に楽しめる娯楽作品になっており、非常にバランスが取れています。

2010年代に公開された歴史物のゾンビ映画といえば、ぜんぜん関係ない映画でヴァンパイアを狩ったと思いきやすぐさまゾンビとも戦いだした「リンカーンVSゾンビ(2012年)」や第二次世界大戦時にナチスの手によりつくり出されたゾンビとドンパチを繰り広げた「ウォー・オブ・ザ・デッド(2011年)」など色々とあるのですが、個人的にはこの作品がお気に入りです。なぜなら女の子が可愛いから。

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