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2010年代のゾンビ映画「今のところベスト5」

加藤広大 加藤広大


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ゾンビワールドへようこそ(Scouts Guide to the Zombie Apocalypse)/2015年

邦題こそ「ゾンビワールドへようこそ」とB級・やっつけ臭がしますが、ゾンビ映画を観すぎたスポンジ脳には冒頭で「Paramount」と出るだけで「これは、きっとしっかり作ってあるんだ!」と安心感が桁違いでありまして、まさしくその期待通りの良作です。

Reference:YouTube

原題の「Scouts Guide to the Zombie Apocalypse」のとおり、ボーイスカウトの凸凹3人組とストリップバーのウェイトレスが繰り広げる笑いあり、恋あり、そして何よりちょっぴり泣ける青春時代の友情と、気楽に楽しめつつもいろいろと考えられる、童貞感に溢れた一級のエンターテイメントに仕上がっております。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/M/MV5BNzU3OTU3MjEwMF5BMl5BanBnXkFtZTgwNDYxNTExNzE@._V1_SX1777_CR0,0,1777,744_AL_.jpg出典:IMDb

また、もはや初期の思想はなくなり、単なる「あるある」と化してしまっているショッピングモール(本作はホームセンター的な店ですが)を活用するシーンも巧く演出されており、武器を選ぶ動機やスキルも明示されるなど、全編を通して仕事が徹底されており、制作陣の「ゾンビ映画愛」が感じられます。

ですが、そんなことをすべて差っ引いたとしても、何より三バカトリオのひとり、カーター(ローガン・ミラー)の姉役を演じるハルストン・セイジの可愛さを観るだけでもレンタル料を支払う価値があります。


出典:IMDb

個人的には彼女、2010年代のゾンビ映画に出てくる女優としては「カジノ・ゾンビ(2011年)」に登場する最強の悪女、トーリー(エヴァレナ・マリー)すらも楽勝で抑え、他の追随を許しません。

と、いろいろと楽しめる作品であるのですが、唯一の残念な点は、もしもゾンビの要素を抜いて制作されていたら、とんでもない名作青春映画になっていた可能性が高かった、ということでしょうか。

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