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2010年代のゾンビ映画「今のところベスト5」

加藤広大 加藤広大


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フリークス・シティ(Freaks of Nature)2015年

人間・ゾンビ・ヴァンパイアが共存しているアメリカの田舎町、ディルフォードに突如エイリアンが襲来するというB級映画好きには盆と正月とGWが一緒に来たようなSFホラーコメディの佳作です。

Reference:YouTube

この世界では、ヴァンパイア>人間>ゾンビというカーストが存在しており、主人公の高校生たちだけではなく、街全体がそのヒエラルキーに支配されています。が、ある日現れた巨大なUFOにより状況は一変、どの階級も「あいつらが呼んだんじゃないのか」と疑心暗鬼に陥り、大規模な暴動が起こってしまいます。そんななか、町の高校に通う3人の主人公が協力し、町を救うというお話です。

映画「ゾンビ(1978年)」におけるショッピングモールのように、田舎町でのカースト、突如現れた“理解できないもの”への不安、いがみ合う大衆心理と、現代社会への風刺が少しだけ垣間見えるのも素敵なところ。2010年代のゾンビ映画のなかでも、意外にもゾンビマナーを守っている1作であると考えるのは褒めすぎでしょうか。

マナーといえば、日本版DVDジャケットとは裏腹にポスターが秀逸なのも高得点です。


出典:IMDb

古き良きホラー映画ポスターのデザインマナーを踏襲し、バランスの取れた絵作りになっています。余談ですが、後にご紹介する2作品も本国産のポスターは非常にレベルが高いので、興味があれば、ぜひ原題で検索してみてください。

余談ですが、ゾンビとSFや、その他のホラー要素と組み合わせた作品としては、日本で1999年に制作された、ゾンビ・UFO・ロックンロール・ラブ・ヴァイオレンスな「WiLD ZERO(ワイルドゼロ)」という愛すべきバカ映画がありまして、爆発するほどおすすめですので機会があればぜひどうぞ。

もちろん、この「フリークス・シティ」もジャンル横断/ニコイチ物として比較的成功した部類の作品だと捉えて問題ないでしょう。

街角のクリエイティブ ロゴ


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