そうそう、裏の仕事といえば、ファッションもそうです。ネイディーンが着ている服は可愛いけれどもちょっと野暮ったくて、間違ってもクイーン・ビーやサイドキックスは着ないようなスタイルです。
でも、妙にInstagram映えしそうなスタイリングなんですよね。おそらく太陽光の下で見たらちょっとダサいんですけど、フィルターをかけることによっていい感じに写る服です。いかにもSNS時代の“お洒落っぽい”ですが、決してやり過ぎず、ネイディーンの個性をしっかり出していて、これまた説得力を感じました。
可愛いけどね(出典:公式Facebook)
ファッションに脱線しつつ、選曲絡みの話が長くなってしまいましたが、忘れてはいけないオリジナルスコアにも少しだけ触れておきましょう。
本作の音楽を手掛けたのは、アトリ・オルヴァルッソン。この人はハンス・ジマーのスタジオ「リモートコントロール・プロダクション」の作曲家ですね。共同制作者、または弟子筋みたいなものでしょうか。ハンス・ジマーも本作ではスコアプロデューサーとして参加しています。
あ、ちなみにハンス・ジマーは、(色んな意味で)映画音楽界でめちゃくちゃ偉い人です。どのくらい偉いかといえば、このスタジオ写真を見れば一目瞭然です。
!?(出典:STUCKINCUSTOMS)
・・・・・・そりゃあんな壮大な音楽も出来てくるわ。
さて、アトリ・オルヴァルッソンは、RC組らしく、幻想的で壮大なテーマを描くのが巧い作曲家なんですけれども、『Nadine’s Theme』『The Hug』など、本作では、ちょうどネイディーン達が住んでいる街のサイズ感を保ちながら、豊かで優しい、けれどもちょっぴり寂しげな響きが聞こえてくるメロディを、親分、ハンス・ジマーと組んで仕上げてきました。
Reference:YouTube
あまりに映画にマッチし過ぎて、その存在を忘れかけてしまうほどですが、いい意味で控えめで抑え気味に「らしく」ならずにきっちり仕事をしてますね。