仕事はお洒落に働くためではなく、金を貰うためにやるものだ!
「自由な社風」「お洒落なオフィス」「変わった社内ルール」など、イケてる企業特集なるものをたまにテレビで見かける。
ある企業は社員が各自、働きやすいように、自分のデスク周辺を自由にカスタマイズできたりする。例えば、通常ならパソコンモニター1台のところ、いくつかのアームで複数のパソコンモニター吊り上げ、さながらロボットアニメのコックピットのようになっている。
またあるところでは椅子がバランスボールになっており、そこの社員が「いや~、慣れるとこっち(バランスボール)のほうがいいんすよ~」などと笑顔で話していた。わたしは心の中で「いや、嘘つけ」と即座に突っ込んだが、マイクを向けていたインタビューアーは「へー、そうなんですか!」とこちらも笑顔で応対していた。
テレビ画面越しで見る何だかいまどきのオフィスは、わたしからしてみればファンタジーの世界だ。シャレたオフィスはちょっぴり憧れるが、実は裏でガチガチの上下関係や社内規則があるのではないかと疑ってしまう。むしろわたしは、学生の頃よく見た職員室にある無機質な灰色のデスクで構わない。パソコンのモニターも2台でいいし、椅子もバランスボールではなく脚にローラーのついた安っぽいものでかまわない。なんならパイプ椅子でいい。
別にお洒落に働くために働いているわけではない。会社から金を貰うために働いているのだ!