第三条:試着室から出たとき「服が似合っていること」を褒めるべし
気に入った服を見つけて試着室に入ったとします。ここで注意点がひとつ。服にこだわりを持つ人ほど、その服が「人前に出られるくらい、自分にぴったりでない限り」試着室から出てきません。
そのため、試着した状態で出てくるときはほぼ8割方購入は決まっています。しかし、そこで他の人からの後押しがないと最終購入には至りません。なぜなら自分の好みよりも人目を気にするため、人からカワイイと思われない服は魅力的に映らないから。
だから「もう帰りたい」と震えるほど疲れ果てたときにこそ、試着室から出たときに誉め言葉をかけてあげてください。そのときは商品ではなく、その服がその人に「似合っている」ことを伝えてあげると効果的です。ぐっとその人の購入欲求が高まります。
余談ですが、販売員も、以下の3つの文言をお話されると思います。
1「お似合いですね。(一呼吸置いて)カワイイ~」
2「今日の服にも合うんじゃないですか?」
3「それ着こなせる方しか選べないんですよ/それ人気商品なんですよ」
この3つで、承認欲求を満たしています。
1=その服を着たあなたはカワイイ
2=客観的に自分の雰囲気と合わせられてファッション・センスがいい
3=その商品を選んだ買い物センスのあるあなたが素敵です! というように。
直接人のことを褒めると嘘くさく感じることもありますが、ものを介すると褒め言葉も受け入れやすくなるのです。