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映画「アシュラ」。食べる映画で闇に落ちる快感。

こいぬまちはる こいぬまちはる


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というわけで、今回は「アシュラ」です(ここからは予告編にない場面の描写が多くあります)。ストーリーは、韓国・アンナム市の刑事ドギョンが主人公。街の利権のすべてを手中に収める市長ソンベの犬として働く、単刀直入に言うと汚職警官です。その悪徳市長を逮捕しようと検察もやっきになりますが、あらゆる汚い手を使い軽々と逃げおおせる市長。三者が絡み合い血みどろの闘争が繰り広げられる・・・というもの。


出典:「アシュラ」公式Twitter

まあ、その市長がゲスいのなんの。キャラを立てるあまり、やり過ぎなくらいの悪徳っぷり。素晴らしいです。富と権力が欲しいという概念を超えて、他者の尊厳をズタズタにして奪った上で服従させることを最たる喜びにしてる、損得で揺らがない、1番ヤバいタイプの人間です。


出典:「アシュラ」公式Twitter

これが観終ってみると予想以上に食べるシーンが満載で、もうどこから書いていいか分からないくらい。

主人公が弟のように可愛がっている後輩警官のソンモは、張り込み中の車の中でようじを突き刺しながら餃子っぽいものを食らいます。「お前は車にいろ」と言われ、疑いもせず張り込みだと信じ(本当はヤバイ仕事をやらせたジャンキーへの賄賂支払い)、口いっぱいに頬張りながらひたすら食らい続けるソンモ。なかば呆れながらやれやれと見つめるドギョン。そこからは、ソンモの無邪気さと兄と慕うドギョンへの妄信的な信頼感が見て取れます。後々に大きな意味を持つことになるこの2人の関係性を冒頭で理解させているのです。


出典:「アシュラ」公式Twitter

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