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映画「アシュラ」。食べる映画で闇に落ちる快感。

こいぬまちはる こいぬまちはる


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出典:「アシュラ」公式Facebook
 

食べるシーンが好きです。
「酔拳」のジャッキー食いや「天空の城ラピュタ」のドーラ食い、「千と千尋の神隠し」の両親の豚食いなどはもちろん大好き。思い切り食べる姿が清々しいというのもあるけれど、普段は見られない本能的な行動が、誰もが表に出しやすい「食べる」という行為によって目にできるというのが大きいです。その人となりや心情、時には置かれた状況まで知ることができたりしますから。

グザヴィエ・ドラン監督作品の「マイ・マザー」の冒頭で、母親が朝食を食らうシーン。せわしなくクチャクチャと細かく嚙み砕きながら飲み下します。“食べる”じゃなくて、”食らっている”という表現がピッタリ。ドラン演じる息子が、それをいまいましそうに見ながら「母さんは下品なんだ」と言い放ちますが、母親は至って涼しい顔。母親を嫌いながらも離れられない、そして母親も息子が自分から離れられないのが分かっている、微妙な親子の距離感が分かるシーンになっています。


出典:Amazon

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