一貫性のないキャラクター達！ そこがルパンファミリーの魅了
述べてきたルパンファミリーのキャラクター性はおおむね正しい情報ではあるが、実はこれが全部ウソになってしまうときがある。どういうことかというと、キャラクター達の性格やバックグラウンド、関係性は、漫画版、連続テレビアニメシリーズ版、劇場版、スペシャルアニメ版とで毎回微妙に設定が違ったりするのだ。
例えば連続テレビアニメシリーズ版では、ルパンと次元は「子供の頃からの幼馴染」という設定が存在するが、スペシャルアニメ版「ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト」では、次元は雇われヒットマンで大人になってから初めてルパンと対面している。漫画版にいたっては、次元の設定が「ルパンの旧友」「ルパンの相棒」「ルパンを追う刑事」と3つも異なっており、一貫した設定を無視している。
このほかにも、スペシャルアニメ版での銭形警部はどこか頼りなく、ちょっぴりコミカルなキャラクターとして描かれている。だが、漫画版での銭形は冷血非道の切れ者警部として描かれている。
このように、ルパン三世ファミリーには統一性がなく、作品を見比べる度にキャラクター達の新しい一面が発見できる。作り手の都合によって、設定をどんどん変更するこのシステムは、ある意味画期的ではないかと思うが･･･。
これからも、新しいルパン作品が出来上がるごとにどんどんルパンファミリーの知らない素性を知ることができ、見る者を飽きさせないだろう。この設定を無視した一貫性がないキャラクター設定こそが、ルパンファミリーの魅了なのだ。
Reference：YouTube
