Amazonプライムの特典その7
出典:Amazon
新聞でも報じられたので記憶にある方も多いだろう。「Amazonダッシュボタン」という、小さなボタンのかたちをした追加購入用の発注スイッチで、特定の銘柄の水や日用品ごとにそれぞれ専用のボタンが用意されている。急に切らせて買い置きがないときも、このダッシュボタンをひとつ押すだけで購入と配送受けつけが完了する。「別にそこまでしなくても・・・・・・」という方もいるだろう。でももしトイレの壁にトイレットペーパー用のダッシュボタンがあったらどうだろう? そろそろなくなるなあ、と気づきつつも買うのを忘れて慌てた経験が誰にもあると思う。その場でボタンを押せばいいのだから買い忘れがない。
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ここまで見て、Amazonがあれば日常の買い物の時間や手間をかなり省けそうな気がしてこないだろうか。その浮いた時間で映画を観るのもひとつ。音楽を聴きながらスポーツジムで汗を流すのも、タブレットPCで読書をするのもいい。それはすべて「Amazonプライム」会員の特典サービスで実現できるのだ。
働き方改革ならぬ“買い方改革”
話は少しそれるが、生産性を上げてより創造的な仕事に従事できるよう、また働きすぎによる弊害をなくすために、労働時間を短くするような努力が求められている。それはごもっともなことだが、単に「残業禁止」「10時までに退社」としたところで、はたして改革は実現するのかと思ってしまう。仕事量が同じならば退社時間を早めることは、社員にとっては“納期を前倒しされた”に過ぎない。隠れ残業、持ち帰りをする人が増えれば、情報の漏えいリスクを高めるなど、余計な問題を引き起こすだけ。
これからは「何をするか」ではなく「何をやらないか」だと思う。特に仕事は、積極的に「やらない」ことだ。
もちろんここでいう「仕事」とは、本来ならやらないでいい無駄な作業のことを意味する。定例会議で上役が経営に報告するために作らされる売上実績表や、何度も直しを入れられる取引先への提案書など、無駄な仕事(作業)ばかりではないか? 「時短」を実現するには、なにかの時間を削らなければならない。朝礼も会議も日報も仕事の後の付き合いもそのままに時短をすることなどできないのである。
残念ながら会社や職場のそういう前向きな改革が進まないのなら、せめて自分の生活だけでも、無駄な仕事を減らしてみてはいかがだろう。例えば買い物。
Amazonプライム会員になれば、“買い物改革”できそうな気がしてこないだろうか? うまくすれば生活上の時短が実現できる。Amazonが行なう流通・小売革命は、利用者の生活の改革にもつながるかもしれないのだ。