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食料危機を救う? 食べられる「昆虫」を解説する

沢葦夫 沢葦夫


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先の国勢調査でついに人口の減少が明らかになってしまった日本。しかし世界規模でみると地球全体の人口は増加しているのだ。毎年、1億人前後の規模で増えており、2050年には97億人に達するとの見方もある。人が増えれば住みかの確保で森林が伐採されて燃やされる。二酸化炭素の濃度が上昇し、温暖化で極地の氷が解けて海浜の居住地を狭めるという悪循環を生んでいる。そして懸念されるのが食料不足だ。異常気象で作物が不作になり、汚染と乱獲で水産資源が痩せれば、ほかのものを食べなければない。それが昆虫というわけだ。

権威ある機関が注目

そもそも、国際連合食料農業機関(FAO)が人口増による食料不足には、すでに食として実績があり、タンパク源の確保に有効な昆虫食を強化すべきと報告したのが、注目が強まったひとつの要因。世界のいたるところで環境の厳しいところにも生息し、繁殖も容易なため理想的な食糧とまとめている。

同報告書によると、10kgの飼料で牛の肉は1kg作れないが、バッタやイナゴだと9kgが生成可能。さらに牛一頭当たりのタンパク質は52%だが、バッタやイナゴは72%もある。同じ量(重さ)で牛とバッタやイナゴを食べたのでは、昆虫君のほうが効率よくタンパク質を摂取できることになる。人類にとって朗報といえば朗報だろう。

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