教皇、ファティマ巡礼するってよ
2017年の5月には、教皇フランシスコがポルトガルのファティマを巡礼する予定です。なぜ、この件が注目されているのかにつきましては、「ファティマ第三の予言」というものがあるんですね。オカルト界では有名なお話です。
簡単に説明しますと、1916年の春頃に、ファティマという村に住んでいた3人の子ども、ルシア、フランシスコ、ジャシンタの前に、平和の天使と称する若者が現れました。天使は3人に祈り方を教え、その後も交流を持ち続けたそうです。
出典:左からルシア、フランシスコ、ジャシンタ(出典:Wikipedia)
そして、翌年の1917年の5月のこと、なんと3人の前に聖母マリアが突如光臨! 奇跡はいつも突然に、そして偶然に起こるものです。3人はマリアからメッセージを託されることとなります。
マリアは子どもたちに言いました。
「毎月13日の同じ時刻に会いに来るように」と。3人はこの奇跡を秘密にすると約束しましたが、ジャシンタが母親にあっさりバラしてしまったため、噂が村中に広まり、翌月のマリア光臨の際には、50人ほどの見物客が見守るなかでの出現となりました。
「見た?」「見た!」と奇跡を体験した人の噂が噂を呼び、7月には5,000人、8月には1万8,000人、10月にはなんと7万人と、着々と観客動員数は増加し、多くの信者が奇跡を目撃したそうです。
出典:集まる観客(出典:Wikipedia)
その奇跡のなかでも、7月に託された3つの重要な予言を「ファティマの予言」といいます。簡単にまとめると、第一予言は第一次世界大戦の終結、第二予言は第二次世界大戦の勃発を、それぞれ予言したと考えられています。
そして、問題なのが第三の予言です。聖母マリアは予言を託したルシアに対して、こう付け加えました。
「第三の予言は決して他言せず、1960年に公表しなさい」と。