5. 『ツ、イ、ラ、ク』
姫野 カオルコ(2007年)角川書店
姫野カオルコが直木賞を受賞した作品です。主人公が小学生の時から始まり、中学生の時に「恋に落ちる」感覚と、別れを描いてあります。個性的な登場人物が繰り広げる人間模様と恋愛に、グイグイ引き込まれてしまいます。自らの青春時代を思い出してしまうような、胸が痛くなる恋愛小説です。
6. 『サヨナライツカ』
辻 仁成(2001年)幻冬舎
男性目線で描かれる恋愛小説で、映画化もされた作品です。婚約者がいるのに運命の女性に出会ってしまった主人公と、2人の女性の関係がバンコクと日本を舞台に描かれています。登場人物の心情を見ると、ただの不倫物語だと片付けられません。タイトルは、作中の登場人物が作った詩のタイトルで、冒頭に内容が書かれています。「一度でいいから本気の大恋愛をしたい」という人におすすめです。