またちょうど、KemuriやPOTSHOTなど、スカパンク、スカコアなどが盛り上がっていた時期ですね。そんなムーブメントとも彼等は親和性があったように思えます。
他にも前年と比べて見新しいのは、91位につけた、ゆずのデビューシングル『夏色』なんてのもありますね。これ以降、私の田舎の街にも路上弾き語りスタイルの方々が増えたような思い出があります。
さて、そろそろまとめたいと思います。1998年は、L’Arc~en~Cielが台頭し、GLAYの底力を見せつけられ、安定感のあるミスチルから大滝詠一、奥田民生などのベテラン勢まで、さまざまなジャンルのアーティストがチャートを彩りました。
そんな中、MISIAやCoccoなどの個性ある実力派女性シンガーが花開きはじめ、1999年の世紀末、そして2000年代突入に向けて少しずつ、ほんの少しずつですが変化の兆しが見られるように感じられます。翌年の年間1位、『だんご3兄弟』ですけど。
96年、97年、98年と続けて出来事やヒットチャートを見てみると、やはり音楽は断絶しているのではなく、どんなジャンルでも連続しているということが分かります。上位からババっと100曲をつまみつまみ聴いてみるだけでも、録音状態や音圧、音色の共通点などなど、いろんな発見ができます。
ひとつのジャンル、ひとつの年代だけでなく、こうやってヒットチャートを連続して聴いてみるというのも、また面白い音楽の聴き方かもしれませんね。