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秋の夜長に。サクッとは読めないインターネットの読み物10選

加藤広大 加藤広大


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3. 文芸ジャンキーパラダイス

墓マイラー、そしてジョジョ立ちで有名なド根性文芸研究家、カジポン・マルコ・残月氏が放つ膨大な情報量と熱量に支えられた「文芸ジャンキーパラダイス」、古き良きインターネットの時代から現在に至るまで、愛と情熱と覚悟を変えず、日々進化しています。

恩人墓巡礼でアーティストの墓を調べるのも良し、ジョジョ立ちで覚悟を体験するも良し、映画、音楽、総じて芸術がお好きな方は必見です。

文芸ジャンキーパラダイス

4. アイルランドにおける貧民の子女が、その両親ならびに国家にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案

品揃え豊富な青空文庫ですが、作家名や作品タイトル見ていると、どれを読んでいいか迷ってしまうものです。そんなときには「ガリヴァー旅行記」でお馴染みの、ジョナサン・スイフトの「アイルランドにおける貧民の子女が、その両親ならびに国家にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案」がおすすめです。

ちなみにタイトルは、「アイルランドの貧民の子供たちが両親及び国の負担となることを防ぎ、国家社会の有益なる存在たらしめるための穏健なる提案」とも訳されます。この「穏健なる提案」は反語表現でして、内容は当時(1729年)のアイルランドの窮状に関する諷刺文書となっています。

子どもを抱えた多くの貧民に、経済的な救済を施すのにはどうすればよいか? について、「貧しい人々の子どもを1歳になるまで養育し、富裕層に食料として提供する」ことが具体的、論理的に書かれています。

今発表したら四方八方から苦情やクソリプが飛んできそうな内容ですが、これこそまさに「諷刺」、そしてブラックユーモアです。極上の毒を摂取したいかたはぜひどうぞ。

アイルランドにおける貧民の子女が、その両親ならびに国家にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案

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