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歴代「直木賞」受賞作おすすめ11選

街クリ編集部 街クリ編集部


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9. 『小さいおうち』
中島京子(2012年)文藝春秋

2010年下半期に第143回直木賞を受賞した作品です。タキというかつて女中を務めていた女性が、自らの回想録をもとに、奉公していた平井家についてや、自身の恋愛について懐古するという作品です。タイトルの『小さいおうち』とは、この平井家の家のことを指します。2014年に監督・山田洋次、松たか子の主演で映画化し、出演した黒木華はベルリン国際映画祭の銀熊賞を獲得し、大きな話題を呼びました。戦時中の緊迫する世間と好対照に、生き生きとした東京の市井が描かれており、当時の市民生活を知るのにも役立つ作品となっています。昭和初期の爛熟した世相が好きな人にはもってこいの一冊です。

 

10. 『破門』
黒川博行(2014年)KADOKAWA/角川書店

2014年上半期に第151回直木賞を受賞した作品です。自身のバックボーンとなっている大阪弁を特徴としたハードボイルドな作風で人気がある黒川博行は、もともと脱サラし美術家の教員でしたが、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞したのをきっかけに専業作家としての道を歩きはじめます。今作『破門』は黒川が1997年より発表している「疫病神シリーズ」の一作で、経営コンサルタントである主人公二宮が、ヤクザの桑原にいいように使われるストーリーを軸に展開する作風です。2015年にBSスカパーでドラマ化されましたが、2017年にも映画化されることが決定しており、映画を観る前にぜひとも予習しておきたい一冊です。

 
 

11. 『サラバ!』
西加奈子(2014年)小学館

2014年下半期に第152回直木賞を受賞した作品です。作者の西加奈子は、イラン生まれでエジプト、大阪育ちと異色の経歴を持つ小説家で、『ぴあ』のライターを経て出版社への持ち込み作品でデビューを飾るというこれまた珍しいデビューを果たした方でもあります。この『サラバ!』は上下巻合わせて700ページを超える超大作ですが、驚くべきは作者の西はプロットを考えずに作品を書きはじめたということ。そのため、直木賞の選考では選考委員たちに「欠点が多い」と指摘される一幕もありましたが、登場人物たちが自在に動き回るさまは読んでいて風通しの良さを感じるほどで、700ページがあっという間に読めてしまいます。異例の経歴を持つバイタリティ溢れた西の代表作。かさばりますが、文庫化する前にでもぜひとも読んでほしい一冊です。

 

まとめ

前回の芥川賞編に続き、今回はこれまでに直木賞を受賞した作品の中から、おすすめの作品を10本ピックアップしてみました。ぜひ引き続き、読書の秋を堪能してくださいませ。

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