30代にはたまらないJポップ、ロックのヒット曲まとめ（1997年編）
前年に引き続き1997年も、金太郎飴のようにチャートのどこを切り取っても名曲と言っていいほどの豊作ぶりです。
前回同様、シングル年間トップ100を紐解いてみますと、1位は安室奈美恵で月9ドラマ「バージンロード」の主題歌にもなった『CAN YOU CELEBRATE？』で222万3,090枚、続く銀メダルは松本隆と山下達郎の黄金タッグによって作詞作曲されたKinKi Kidsのデビューシングル『硝子の少年』で168万6,170枚。
3位以下に続く楽曲もLe Couple『ひだまりの詩』（3位）、今井美樹『PRIDE』（6位）、Mr.Children『Everything（It’s you）』（8位）にGLAYの『HOWEVER』などなど、名曲が目白押しとなっております。
中でも目を引くのは、本年デビューでいきなりの大ヒットを記録したKinKi Kidsの初シングル『硝子の少年』。「雨が〜踊る〜」からはじまる軽快なナンバーですね。ソラで歌える方も多いのではないでしょうか。
これまでの歌謡曲やジャニーズ関連楽曲の歴史の総括とも言えるような、思わずニヤッとしてしまう楽曲に仕上がっています。
KinKi Kidsは、このシングルと同時にデビューアルバム『A album』も発売しており、シングル同様ミリオンセラーを達成しています。ちなみに、『硝子の少年』は『A album』には収録されておらず、翌年発売の『B album』に収録されています。
実はこの『A album』にも松本隆、山下達郎コンビによる名曲『Kissからはじまるミステリー』が収録されており、アルバムに華を添えています。この曲は山下達郎のアルバム『SONORITE』にてセルフ・カヴァーされていますので聴き比べてみるのも一興です。ケツメイシのRYOによるラップも入っていて一粒で二度楽しめます。私も当時隣のクラスの女の子とKissからはじまるミステリー･･･この話、いらないですよね。
お次は第3位にランクインしたLe Coupleの『ひだまりの詩』
Reference：YouTube
それまで4枚のシングルを発表するも、オリコン圏外でくすぶっていたLe Coupleはこの5枚目のシングルでオリコン初登場78位、その後徐々にチャートを上昇していき登場7週目では2位を獲得、ロングヒットにも恵まれミリオンセラーを果たしました。曲が使用されていた「ひとつ屋根の下2」の影響力もあるでしょうが、もちろん楽曲も素晴らしいですね。
今まで鳴かず飛ばずだったアーティストの楽曲が、ふとしたきっかけで多くの人の耳に入って人気を博したり、共感を呼んだりする。むしろ挿入歌として使われたドラマ以上にドラマチックな音楽の力を示す、幸せな出来事なのではないでしょうか。
