今30代の方が中高生だった20年前くらいのヒットチャートと、その周辺の出来事を覗き見しながら振り返って懐かしがったり、再発見してみようというこの企画。前回は1996年編をお送りしました。
【懐かしい】30代にはたまらないJポップ、ロックのヒット曲まとめ(1996年編)
今回の1997年も、96年に負けず劣らず大豊作の年でございます。早速ヒットチャートを振り返ってみたい・・・ところなのですが、せっかくですので1997年の出来事も、少しだけ覗いてみましょう。「歌は世につれ世は歌につれ」じゃないですが、その時何が起こっていたのかを知っていると、より味わい深く、懐かしく楽しめるはずです。
増税に失楽園・・・1997年の出来事
1997年には、そりゃもうたくさんの出来事がありました。多すぎるので箇条書きにしてみますと、
- 消費税が5%に
- 山一證券が破綻
- 神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)
- イギリスの元皇太子妃ダイアナがパリ市内トンネルで事故死
- 在ペルー日本大使公邸占拠事件が解決
- エジプトのルクソールでイスラム過激派による無差別テロ
- MacOS8が発売される
- 香港返還
- 長野新幹線開業
- 伊丹十三飛び降り自殺
- 勝新太郎死去
- 三船敏郎死去
- 失楽園ブーム
- たまごっちブーム
- もののけ姫大ヒット
- スター・ウォーズの旧三部作特別編が公開
などなど、世間様を震撼させるトピックから時代の移り変わりを感じさせる出来事まで、多岐にわたっています。あと、重大なことといえば私が初恋と言いますか初めて・・・この話、いらないですよね。
また、世相を表す流行語大賞は「ガーデニング」「パパラッチ」「マイブーム」など、現在もよく使われている言葉が流行していました。ちなみに大賞は「失楽園」が受賞しており、大ベストセラーの旧約聖書『創世記』以来の大・失楽園ブームが巻き起こりました。
国内、国外問わず、今思えばわりと激動の年であった1997年、なんとなく近年の状況と似ているともとれますね。現在「シン・ゴジラ」が何かと話題ですが、庵野秀明つながりで言うならば、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」や「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」もこの年です。
おそらく、当時にTwitterがあったらこの両作だけで上へ下への大騒ぎになっていたのではないでしょうか。どんな批評や阿鼻叫喚、イラスト付きの大喜利大会が展開されるのか、ちょっと見てみたかったです。
ちなみに、劇中使用曲であった『魂のルフラン』『THANATOS -IF I CAN’T BE YOURS-』はそれぞれ41位、55位にランクインしています。
ちょうどよくランクの話になりましたので、そろそろ本題の楽曲の方も見てみましょう。