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転職を考えている人が読むべき本10選

街クリ編集部 街クリ編集部


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3. 『寝ぼけ人生』水木しげる
水木しげる(1999年)筑摩書房
 
上記の群ようこさんの本が女性のサクセス転職ストーリーなら、この本は先日急逝された「妖怪の大家」水木しげるさんの半生を振り返ったエッセイです。鳥取県の尋常小学校(当時)を卒業して大阪に出てきた水木さん。「つて」で看板製作業を営む会社に入社しますが・・・。おもわず「こんな人いるの!?」と思わずにはいられませんが、そこは「水木サンのペース」で様々な職業に就き、生きていきます。いや、生き延びていくのです(笑)。戦争やその後の貸本漫画家時代の貧困など、暗い話題も水木さんのペースで読めば、勇気が湧いてくる不思議な本です。朝の連続ドラマにもなった「ゲゲゲの女房」とはまた違った角度で、水木さんの魅力を楽しめる本です。

 
4. 『夜中の薔薇』
向田邦子(2016年)講談社文庫

「寺内貫太郎一家」などのテレビドラマの脚本家として活躍された向田邦子さん。「父の詫び状」などのエッセイも発表し、名エッセイストとしても有名です。そんな向田さんにも転職時の葛藤がありました。それが本書内の「手袋を探す」です。向田邦子さんが転職をするにあたって、彼女はこう記しています。

今、ここで妥協をして、手頃な手袋で我慢をしたところで、結局は気に入らなければはめないのです。気に入ったフリをしてみたところで、それは自分自身への安っぽい迎合の芝居に過ぎません。
引用:『夜中の薔薇』向田邦子(2016年)講談社文庫

ここでの「手袋」とは、今勤めている教育映画の会社を指しています。もっといいところはないか、と彼女は新聞の求人欄に目を通して転職し、有名な脚本家へのスタートを切ったのです。

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