4. 新たなコミュニティができる
私が野菜づくりを行っている農園は、地主の農家さんが使わなくなった分の土地を「体験農園マイファーム」という民間サービスに委託をし分割してユーザーがお借りする仕組みになっています。行政が提供している市民農園もよいのですが、年度ごとの抽選で打ち切りがありえることや、土地の移動が必要になるなど様々な制約がある場合もあると聞きます。その点で民間の体験農園サービスは連続した取り組みが保証されていて、安心して野菜づくりを行えます。
同じ農園には30区画程度があり、他のユーザーさんとも時折顔を合わせるので「いい色の野菜ですねー」「何に挑戦してますかー?」などお互いに声を掛け合って、気軽な農園付き合いになっています。また畑には「管理人さん」が毎週末に来てくれるので野菜づくりのアドバイス・具体的なサポートはもちろん、時にはユーザーを集めた畑でのお食事会を企画するなど、ちょっとしたコミュニティになっています。
地主のおばあちゃんもとても良い人で、ご自身でも畑の一角を使って野菜やお花を育てています。先日おばあちゃんから枝豆のおすそ分けをいただきましたが、農業歴数十年の腕前と私たち素人との差は歴然としていて、畑のおばあちゃんの凄さをあらためて認識しています。こうして、職場と自宅のほかに畑がサードプレイスの機能を果たしてくれ、新たな居場所となり生活全体のクオリティを高めてくれます。
さて、いかがでしたか? 良いことづくめの貸し農園、気になる皆さんはぜひ始めてみてください。