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夏に読みたくなる文庫小説5選

神えみし 神えみし


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わたしの中でコレが始まったら夏だという、年に一度の一大行事があります。その行事とは書店で開催される夏の文庫フェアです。毎年見かける定番の小説から今年から新たに現れた新参者の小説まで書店売り場で平積みされている様々な文庫をみるとその瞬間に夏の始まりを感じます。

夏は音楽の野外フェスや、夏祭りに花火大会そして一夏のアバンチュール・・・などリア充全開の行事がたくさんありますが、非リア充街道まっしぐらなわたしには無縁のお話。そんなわたしは今年の夏も風鈴の音をお供にラムネを飲みながら小説を読んでいる時が人生で一番幸せだといっても過言ではない! といったら過言ですが、それでも「あー、いまなんか幸せ」と思いながらインドアライフをそれなりに堪能しております。

さて、今回はわたしと同様、夏のインドアライフを楽しみたい方にオススメの夏に読むにはもってこいの文庫小説を5つをご紹介しますよ。

1. きつねのはなし(森見登美彦)

森見登美彦の数ある作品の中で異質で異様な作品です。アニメ化され話題になった『四畳半神話体系』や『有頂天家族』などの笑いと感動の物語と違い、『きつねのはなし』は笑い・感動一切なし。終始薄み悪い雰囲気をまとった怪奇小説です。うだるような暑い日が続く中、背筋をぞっとさ身体をひんやりさせてくれること請け合いです。

2. 砂の女(安部公房)

日本のみならず、世界でも数多くの国で翻訳され、海外でも高い評価を受けている変態小説です。そう、変態小説なんです。なにが変態って物語が変態すぎる。よくもまあこんな設定を思いつくなと感心を通り越し少し引いてしまうほど。しかし、読んでいるうちにその変態性が中毒になります。

脱出不可能な砂穴の中で、まともな思考を持った男と妖艶な女との同居生活を描いた話です。また真夏の砂穴の中の話だけあって、描写も暑苦しいことこの上ない。あえてジリジリの太陽の下、『砂の女』を読んで夏を感じるのも乙です。

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