さて、『FRIENDSHIP』のアーティスト名義はH Jungle with t、1990年代は小室哲哉の時代だったとも考えられますが、1996年のチャートにもいわゆる“小室ファミリー”的な作品が数多くインしています。
globeに華原朋美、安室奈美恵にdos(これまた懐かしくて涙が出そうです)、TRFと、チャートをちょっと見れば小室、またちょっと見れば小室、たまには小室等のことも思い出してください。と思わんばかりにファミリーが連なっております。ただ、思い出補正が入っているかも知れませんが、やっぱりどれも良いんですよねえ。
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曲は安室奈美恵で『Don’t wanna cry』ですが、上述したファミリーの楽曲群をいろいろ聴いていると小室哲哉が一代で築いた帝国の大きさを感じられ、その後滅亡したことによる諸行無常も感じられ、今の時代に聴くと一粒で二度美味しい仕様となっています。
さて、多種多様、十人十色の1996年ですが、アイドル、小室ファミリーと来ましたので、今度はよりロック色の強い(ロックである)アーティストにも注目してみましょう。
世の中に「バー、オリコンチャート」という飲み屋があったなら、指定席があるほど常連なB’zも、複数曲チャートインしています。中でも特筆すべきは12位の『Real Thing Shakes』。
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この曲、全曲英語詞で完全なる骨太ロックでして、比較的軽めの曲が多い当年チャートでは一際異彩を放っています。B’zの底力というか、B’zファンの底力というか、音楽の底力を感じる1曲ですね。私も持っていました。ちなみに、プロデューサーはかのレッド・ツェッペリン、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトンなど、数々のロックレジェンドを手がけたアンディ・ジョーンズ。骨太さも納得です。
ロックといえば、THE YELLOW MONKEYも『JAM/TACTICS』が39位、『SPARK』が42位でチャートイン。ここからファンになった方も多いのではないでしょうか。
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THE YELLOW MONKEYについては当方大ファンでして書いているとキリがないので、過去に書きましたこちらの記事をご参照いただければ幸いです。
ザ・イエロー・モンキー〜羽根の生えたスウィートなロック・スターの帰還〜
他にも、この年にはシャ乱Qの『いいわけ』、ウルフルズの『バンザイ〜好きでよかった〜』『ガッツだぜ!』などの90年代レジェンド級のバンドが奏でる大名曲もチャートインしまくっているわけですが、中でも個人的に熱いのがギリギリの99位に滑り込んだLINDBERG『every little thing every precious thing』です。
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これ、部活をやっていた方ならば何がしか響くものがあるのではないでしょうか。良い歌というのは時代を経ても歌い継がれるものです。実際に2007年に阪神タイガースの藤川球児が登場曲に使用したことで再び人気を集めましたね。