9. 夜のピクニック(恩田陸)
高校最後のイベントである「歩行祭」に密かな思いを抱きながら挑む主人公。高校生ならではの瑞々しい思考で張り巡らされた物語には、意外な結末が待ち構えています。読んでいるだけで、彼らと一緒に歩いているような感覚さえ抱きます。
10. 夏のくじら(大崎梢)
青春ならではの「一生懸命さ」を全面に打ち出した、どこか甘酸っぱい青春物語です。慣れないよさこいに四苦八苦しながらも次第に熱中していく主人公。祭りも恋も、駆け抜けるようなスピード感に最後まで目が離せません。
定番の青春物語からミステリーまで、夏の季節にたっぷりと浸れるような作品をご紹介しました。小説の舞台と同じ季節に読むことで、感情移入もしやすくなるのではないでしょうか。どの作品も、一度読んだら心に残ること間違いなしの素敵な物語が描かれています。ぜひ、暑い夏の日に夏ならではの小説を読んでみてください。