「あの時ああしておけば・・・」「あの時男子校に入っていなければ・・・」「あの時うんこをもらしていなければ・・・」と、小さなことから大きなことまで、人生は後悔と反省の連続です。
誰しも「ああ、あれしておけばよかったなあ」などと、若い頃の自分に伝えたいメッセージのようなものがあるのではないでしょうか? タイムマシンで一瞬だけ過去に戻って、自分に一言言えるなら、何を言うか? というやつですね。私ならきっと「真面目に就職しろ! 個人事業主はやめろ!」と肩を揺さぶって説得することでしょう。残念ながら、現在タイムマシンの類は一般的ではありませんので人は過去に戻ることはできませんが、こういうことを考えるのはなかなか面白いですね。
今回は、十数年前の自分に伝えたい、年を取ったり仕事をしたりしていると感じる「人生あるある」的なものをいろいろと書いていくわけですが、せっかくですので二十歳の頃の自分に向けての手紙。という形式で綴ってみようと思います。
20代の方におかれましては、このお手紙が何らかのお役に立てば幸いです。
1. 意外となんとかなる
二十歳の俺よ。おそらくこれから辛いことや面倒くさいこと、理不尽なことがたくさんあると思う。だけど、それは案外なんとかなるし、どうとでもなる。
しかし、なんとかならないことは、なんとかならないので、これは諦めるべきだ。
「これヤバいな、困ったな」と何度も思うことになるだろう。けれども、本当にヤバい状態になった場合、そんなことを思っている余裕はない。だけど、それすらも案外なんとかなる。「ヤバい」と思えるうちは、安心して大丈夫だ。
逆に、自分が今何をしているのかが分からなかったら、それは結構ヤバい。客観的に考えてみよう。
2. リーゼントはやめろ。帽子もできればやめろ
二十歳の俺よ。リーゼントはやめろ。正確に言えばポマードを髪に塗りたくったまま寝るのをやめろ。
気持ちは分かる。ポマードはシャンプーでは落ちにくい。頭を2回洗うのはさぞかし面倒くさいだろう。痛いほど分かる。
だが、禿げる。分け目から禿げる。
分け目は毎日変えるべきだ。もっと言うと、帽子を被り過ぎるのもやめた方がいい。科学的、医学的にどうなのかは知らないが、体感としては確実に禿げる。
確かに、飲み会で「俺禿げてるんだよねー!」的な笑い話としては使える。ただ、家に帰ってからひっそりと泣くことになる。ハゲ散らかしはしないまでも、それでも10年後、「薄くなってきたなあ」と要らぬストレスを抱えて生きることになる。他に抱えるべきストレスはたくさんあるのだ。だから、不必要なストレスは少ないほうがいい。